今回の東京モーターサイクルショーで印象的だったのは、海外勢が元気であったこと。あまりヤル気を感じさせてくれない日本の一部メーカーをよそに、大いに盛り上げてくれていました。
そんな海外勢のなかから、今回はトライアンフ&ロイヤル・エンフィールドのイギリス勢のブースをご紹介します。
トライアンフは市販車以外も充実!
まず最初に向かったのはトライアンフ・ブース。最前列に鎮座していたのは……
なんと、MOTO2レーサーのプロトタイプ!
コチラの過去記事でご紹介していますが、同社はMoto2エンジンのサプライヤーとなることから、同エンジンを開発しているのであります。
で、肝心のエンジンについてはガワだけでしたが……
その開発に使われているプロトタイプ車両を展示していたわけです。で、トライアンフとしては、ここで開発したエンジン技術を市販車に投入していくわけですが、当然のことながら、車体についても同様にフィードバックして行くものと思われます。
ここら辺は今後の市販車で注目して行きたいポイントとなります。
そして……市販車のなかで注目されていたのは「スクランブラー 1200 XE」。モデルチェンジを受けて、よりオフロード走行性能をアップした、上級バージョン。足長です!
右2本出しのアップエグゾーストもキマっています!往年のスクランブラーの雰囲気を見事に醸し出していますね。
リヤショックは2本。ですがスイングアームは太いアルミ製。カスタムバイクっぽくもあります。この辺の処理も見事なのです。
「スクランブラー 1200 XC」も展示されていました。
両車については、コチラの過去記事をご覧ください!
またトライアンフ入門に最適な人気モデル「スピードツイン」や……
ブース奥の方には、こんなド派手な1台がヒッソリと置かれていました。
壁画アーティストであるフランキー・スィーヒさんの作品で、「スピードツイン」お披露目イベントでライブペインティングされたものです。
素敵過ぎる……そして”Don’t Touch”のプレートが邪魔過ぎる!
また、「ボンネビル ボバー」も展示されていましたが……本モデルは、あまり人気ないんですかね?カッコいいと思うのですが……
ということで、市販車からプロトタイプ、スペシャルペイントが施されたモデルまで、なかなかに充実していたトライアンフ・ブースでした。
ロイヤル・エンフィールドも日本初公開モデルを展示!
次に向かったのは、同じイギリス(発祥)のメーカーであるロイヤル・エンフィールド。そこには、筆者個人的には大注目のモデル「コンチネンタル GT 650」が鎮座していました!コレはもちろん日本初公開でございます。
スタッフの方に聞いたところ「2日前に着いたばかりで、未だエンジンも掛けていなくて……スタンドも付けていないんです……」という急ごしらえで間に合わせてくれたのでした。
性能面で言及するものは何もないモデルなんですけど、肩の力の抜けたカフェレーサーって感じで、実に良いのです。で、お値段はなんと、85万9,000円(消費税込み)。この海外勢にしては爆安プライスもあってか、お客さんの反応も上々とのことです。
本車両の詳細については、コチラの過去記事でご確認いただきたく……。
後は、二輪界のシーラカンスこと「ブリット 500」が置かれていました。ん……その隣は……
マットブラック仕上げの「クラシック 500 ステルス」。渋いですね!
何故こんなに変わり映えしないエンフィールドを執拗に紹介しているかと申しますと……筆者もエンフィールド・オーナーだからなんですね。キャブ時代の350ccですが……
で、スタッフの方に聞いてみましたところ……イマイチ儲かっていないそうです。その理由は、やはり普通二輪免許で乗れるモデルが無くなってしまったからなのだとか。車両の魅力は充分だと思うのですが……頑張れ!
イギリス勢も元気でした!
ということで今回は、トラ&エンフィールド。イギリス(に縁のある)メーカーをご紹介してみました。
トライアンフは、ここ数年で一気にモデル数を増やしつつ、魅力を高めています。エンフィールドは……「コンチネンタル GT 650」に期待しましょう!