ご存じイギリスの老舗メーカー、トライアンフ。19世紀からオートバイを作っている歴史あるメーカーだ。そんな伝統のメーカーがリリースする新型車が「東京モーターサイクルショー2016」に展示。ビンテージな味わい満点の「ボンネビルT120」や「ストリートツイン」、カフェレーサー「スラクストン R」、ストリートファイター「スピードトリプルS&R」などなど、どれも注目モデルばかり。マジで今年は豊作だ!
注目は日本初公開の「タイガーエクスプローラー」
中でも、注目はやはり、日本初公開の「タイガーエクスプローラー(Tiger Explorer)」。1,215cc水冷トリプル(3気筒)エンジンを搭載した、アドベンチャーツアラーだ。では実際、実車がどうだったのか? ちょっとレビューを紹介してみよう。
やっぱりローシート仕様が注目!
最近人気が高く、激戦区となっているこのカテゴリに投入された新型「タイガーエクスプローラー」。大型の電動調整式ウインドスクリーンに、2灯式ヘッドライトを採用したフロントフェイスなど、スタイルはなかなか。トリプルエンジンを搭載するスチール製フレームの造形も、雰囲気満点だ。
こういったアドベンチャーツアラーで、筆者のような(胴長+短足+チビの三重苦)ジャパニーズガイが、どうしても気になる事がある。それは…足着き性だ。
日本に導入される「タイガーエクスプローラー」は、舗装路中心のセッティングが施された「XR」と「XRX」、ダート中心のセッティングが施された「XC」と「XCA」の4グレード。中でも、筆者的に気になるのはローシート仕様の「XRX」だ。ちょうどブースにあったが、一段高いお立ち台に上がっているため、またがれない。仕方ないので、とにかくシートをじっと見てみる…意外にイケるかも!シートの1番低い部分と地面との距離が思っていたほどない。
シート高は250ccのスポーツバイク並み
実際、数値上で言えば「XRX」のシート高が785〜805mm。250ccのスポーツバイク並みだ。スタンダードの「XR」がシート高837〜857mmだから、その差は歴然。まぁ、ハンドル位置はやや遠めに見えるが、とにかく街中の信号などで足が着きさえすれば、立ちゴケという最悪の(カッコ悪い)事態は免れる。
最新テクノロジーで走れば快適・楽しい
走ってしまえば、きっと快適だし、トラクションコントロールやABS、セミ・アクティブ・サスペンションなどの最新装備が、ツーリングなどを安全で楽しくしてくれるはず。充実の走りと確実な足着き性。これらを両立している「タイガーエクスプローラーXRX」は、かなり良さそうだ。一度は乗ってみたい!
TIGER EXPLORER XRX LOW
タイプ:水冷DOHC並列3気筒 12バルブ
排気量:1,215cc
最高出力:139 PS (102 kW) / 9,300rpm
最大トルク:123 Nm / 6,200rpm
トランスミッション:6速
シート高:785〜805mm
全長×横幅×全高(ミラーを含まない): 2,230×830×1,400mm
乾燥重量:244Kg
燃料タンク容量:20L
価格:225万円(税込)