ヤマハ含む大企業らが10億円も投資!? アフリカでバイクを活用した大規模ビジネスとは

日本でバイクを乗っている以上、必ず目にする大手バイクメーカー「ヤマハ発動機」。LMWや電動バイクの開発が最近の特徴であるヤマハが、とある事業の新規投資家として参加したことに注目が集まっています。

今回は、ヤマハが資金調達に応えた「WASSHA」という会社とその事業について、そしてそこに含まれるバイク要素についてまとめてみました。

 

WASSHAって何をする会社なの?

WASSHAは東京に本社を持つ、Energy As a Services(EaaS)事業をメインとする企業です。Eaas事業とは、電力・電気供給網が未発達な地域の人々に対して、電力サービスを提供する事業のことで、WASSHAはタンザニア支部を通じてアフリカの発展途上国の未電化地域にアプローチすることを掲げています。

 

タンザニアでは、人口のおよそ7割が電気供給網が未発達な地域で、電気のない生活を送っています。日没と同時に店の多くは閉まり、光源はろうそくや灯油ランプなどの燃料を使用した照明のみになります。

ここに住む人々はいわゆる低所得層で、自家発電機やLEDランタンなどを購入することもかなわず、この不便な生活を続けることを強いられています。もちろん燃料使用の照明器具は呼吸器系への悪影響や、火災の要因にもなり、早急な改善のニーズが高まっていました。

 

これに対し、WASSHAは現地のキオスク(日用品店)と連携し、LEDランタンを一日25円(現地価格で500シリング)ほどでレンタルするサービスを4年前に開始しました。結果、このサービスは現地の人々にうまくハマり、今では数万人のユーザーを抱え、約150人の現地スタッフを雇用、1,600店舗ものキオスクを展開し、関西電直と提携してLEDランタンを調達することでさらにビジネスを拡大しています。

 

大企業の面々が投資、累計24億円も調達

WASSHAはこれまでに大型資金調達を2回に分けて実行し、シリーズAラウンドでは10億円を調達しました。さらに、ヤマハ発動機をはじめとし、ダイキン工業、みずほキャピタルなどがシリーズBラウンドで投資家として参加し、累計24億円もの資金調達を達成しました。

 

バイクはどこで役割を担う?

さて、我々になじみが深いヤマハ発動機ですが、WASSHAとの連携はどのような形になるのでしょうか。

協業内容としては、WASSHAが持つキオスク間の物流ネットワークにおいて、電力事業の機材の輸送や、ラストワンマイルの輸送にヤマハの二輪車を用いることによって物流ネットワークに流動性を持たせてインフラの改善検討をするのが主な内容でした。

 

広い国土面積を保有するアフリカ各国では、面積ごとにおける配達員の不足が原因で、物流インフラが未発達であることがネックになっています。そのため、WASSHAは現地の既存物流システムにプラットフォームを委託するのではなく、近年のAmazonと同じように独自の高効率な配達網を準備しようとしています。

本内容は2020年度中に実証を完了し、本格的な事業に発展、WASSHA以外の企業へも公開されることが予定されています。

 

まとめ

日本のバイク業界を支える一角であるヤマハが、世界で人々の生活を支える柱になるというのは何とも誇らしいことですね。

そして筆者は最近プレイした「DEATH STRANDING(以下、デススト)」で、主人公のサム・ポーター・ブリッジスが電動バイクで荷物をラストワンマイル配達するのを思い出し、デスストの世界観は立派なビジネスモデルを含んでいたんだな、と感慨深くなりました。

WASSHA

日本:東京都文京区本郷7丁目3−1 東京大学アントレプレナープラザ305号室

タンザニア:Derm plaza 4F, Plot 18, Block45A, New Bagamoyo Road, Kijitonyama, Dar es Salaam, P.O.Box.33452, TANZANIA

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ZANGE

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海外で起きている様々な乗り物系ニュースを、日本の方にわかりやすく噛み砕いてお届けします。 好きな映画は「ダンケルク」「フューリー」「007シリーズ(ダニエル・クレイグ以降)」です。