当サイトでも、細々とですが、各メーカーが実施している”事(こと)”をご紹介しています。例えば……
トヨタ博文館が主催するイベントは、自社製品に限らず、自動車文化を広く親しむのに最適。アートと乗り物を結び付け、幅広い潜在的ユーザーに乗り物の魅力をアピールしています。
ホンダは、ヨーロッパのモーターサイクル・イベントに8台ものカスタム車両を展示。新車購入後の楽しみ方を積極的に提案しています。
今回は、ヤマハが主催するとあるイベントが社会的に高く評価されましたので、ご紹介しましょう。
ヤマハの親子バイク教室
それが「親子バイク教室」。「第11回キッズデザイン賞」(主催:キッズデザイン協議会、後援:経済産業省、消費者庁、内閣府)の特別賞である「審査委員長特別賞」を受賞しました!
「親子バイク教室」は、子どものバイク体験を保護者がサポートしながら一緒に学ぶ、小学生向けのバイク教室。バイクに挑戦し、乗れるようになることで自信を付けたり、バイクを操る楽しさや爽快感を味わったり、また交通ルールやマナーを学ぶほか、親子での参加により、思い出づくりや親子の絆を深めると、1980年代に開始して以来、人気のイベントです。
実は当サイトは、ヤマハのオフ・プレジャーバイク「PW50」に注目しており、その最新モデルや開発背景について記事にしてきた経緯があります。
が、今回の受賞案件である「親子バイク教室」については、その存在は知っていたものの、スルーしてしまっていました……お恥ずかしい限りです。
今回の受賞理由をプレスリリースより引用して掲載しておきます!
親子での共通体験が感動と学びにつながるという点から産み育てのセカンドステップとしての提案性に賛同した。二輪車を始め、中間的なモビリティが台頭する交通社会において、楽しさだけでなく、危機管理能力やルール順守といった規範教育にもつながる魅力的な活動である。1980年から続くイベントの参加者が年々増え続けている点からもその需要が高まっていることが実感できる。
キッズデザイン賞「審査委員長特別賞」とは
さて、今回「親子バイク教室」が受賞したキッズデザイン賞「審査委員長特別賞」についても、簡単にご紹介しておきます。
そもそもキッズデザイン賞は、「子どもが安全に暮らす」「子どもが感性や創造性豊かに育つ」「子どもを産み育てやすい社会をつくる」ための製品・空間・サービスで優れたものを選び、広く社会へ伝えることを目的としています。
第11回となる今回は過去最高の462点の応募があり、受賞数は298点。ただし、「親子バイク教室」が受賞したのは、そのなかから選ばれた「審査委員長特別賞」。これは最優秀賞にあたる内閣総理大臣賞に次いで、極めて名誉な賞と言えます。
“ものづくり”ではなく、”こと”を継続するのは、メーカーにとって大変なこと。それを誠実に続けた結果が評価されたのでしょう。
「親子バイク教室」から未来のライダーが育ってくれることを願って止みません!