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最近の「若者のバイク離れ」の実態とは?

最近の「若者のバイク離れ」の実態とは?

最近話題になっている「若者のバイク離れ」という言葉、「ゆとり世代」という言葉と同じくらい聞いたことある若い方もいらっしゃるのではないでしょうか。今回は「若者のバイク離れ」の実態について、バイク業界における「若者」の定義、二輪免許の新規取得者数、娯楽の多様化、という3つの観点から端的に説明します。

 

バイク業界における若者とはどの年層を示すのか

最近の「若者のバイク離れ」の実態とは?

Photo by Daniel Levy

まず重要なことは、そもそもバイク業界における若者とはどの年層を差し示すのかという点です。

二輪免許を取得できる16歳から29歳までを若者と考える人が数多くいそうなイメージで、実際にその年代がバイク業界における若者となるでしょう。

しかし、厚生労働省が出している「若年者雇用に関する参考資料」では若者の範囲について次のように述べられており、一概に若者をこの年層と定義することは短絡的であるも言えます。

若者の範囲は、各施策にごとに異なっており統一的な定義は存在しない

参考資料:厚生労働省「若者雇用に関する参考資料

週末の道の駅などを見てみると、40代や50代の男性が多いと言う印象です。「若者がバイクに乗らなくなっている」と言っているジャーナリストや業界の人々もその年代に該当する人が多いですから、10〜20代およそが「若者」とされることは整合性が考えられます。

 

二輪免許の新規取得者数が減少している

2018年3月に一般社団法人 自動車工業会が発表した「2017年度二輪車市場動向調査」によると、普通・大型二輪免許の新規免許取得者数は2000年の時点で364,000人であったのに対して、2016年度では241,000人となっているなど、二輪免許の新規取得者数は確実に減少しています。

 

二輪車ユーザーの特性として、高齢化と若者の減少と踏まえた上で、次のように述べられています。

・  二輪車ユーザーの平均年齢は、52.7歳。前回(52.9歳)とほぼ同水準であったが、長期的には徐々に高齢化して いる。二輪車のタイプのうち38%を占めるスクーター(~50cc)ユーザーの平均年齢は、54.4歳。他のタイプと比較 して高齢化が顕著であり、平均年齢を押し上げている。

・  保有免許の種類は、「四輪普通免許で原付」が31%、「大型二輪」が32%、「普通二輪免許限定なし」が23%と なっている。前回から大きな変化はない。

・  二輪車の世帯保有は、「1台(単数保有)」が61%と前回と比較して9ポイント増加。一方、複数保有の割合は31%と 前回より減少。平均の保有台数は1.5台で、前回(1.7台)よりやや減少している。

参考:一般社団法人 自動車工業会「2017年度二輪車市場動向調査

ちなみに、二輪購入者の年代に関しては、以下の通り。

・ <二輪車購入者年代>をみると、「50代」が28%と最も高く、「60代」が23%、「40代」が20%と続いている。平均年齢は52.7歳と なっている。

参考:一般社団法人 自動車工業会「2017年度二輪車市場動向調査

 

最近の「若者のバイク離れ」の実態とは?

Photo by JPC24M Photo by JPC24M

若者がバイクに乗らなくなり、それと同時に昔からバイクに乗っているユーザーやリターンライダー増加が合わさって、ライダーの平均年齢高齢化が進み、同時に二輪の購入者も若者より50代より上の世代が多いようです。

 

娯楽の多様化が進んでいる

筆者は現在20代半ばですが、同年代や前後の人々を見ていると、バイクに乗りたい人は男女問わずに一定数存在しています。

 

最近の「若者のバイク離れ」の実態とは?

Photo by Ken Walton

しかし、現代ではインターネットのような自宅から出ることなく楽しむことができる娯楽が充実してきましたし、推しのアイドルのコンサートや物販購入を楽しむ方など、趣味が多様化しています。つまり娯楽の競争が激化しているのです。

 

また、詳しくは割愛しますが、現代の人々が負担する税金も増加しています。

つまり、「若者のバイク離れ」を防ぎたいのであれば、使えるお金が限られている若者の心を掴むような魅力を、メーカーや各種情報媒体が発信していくことが重要です。

 

まとめ

事実、「若者のバイク離れ」は数字で結果が出ています。若者がバイクに魅力を持ち、他の娯楽を諦めてでも免許を取得してバイクを購入したくなるような魅力をメディア発信していくことが重要でなのです。

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