バブルでハイソでネオンサイン?アメリカ人が好きな80年代的クルマ14台

金融緩和にバブル経済、ネオンサインや眠らない街…すべてがお祭り騒ぎだった1980年代。そんな時代性を反映し、最も”80年代”的なクルマは何か?

アメリカの最新テクノロジー系サイト「SUPERCOMRESSOR」が選んだ14台の’80sカーたちを紹介しよう。

1:ベクター・W2

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アメリカ・カリフォルニアにあるスーパーカーメーカー、ベクター(現ベクター・モータース)が開発したコンセプトカーが「W2」。

当時、会社の資金難により、結局は市販されることはなかったクルマだが、「ファイタージェットインテリア」と呼ばれるコクピットやそのスタイリングは、まさに”バブルなクルマ”の代表選手だった。

2:ランボルギーニ・カウンタック

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え?カウンタックは70年代のクルマじゃないかって? そんなツッコミが入るのは百も承知。確かに、70年代に一世を風靡したクルマだが、80年代にも「LP500S」や「5000QV」なるモデルが販売されている。

1988年には25周年記念モデルも出て、これが最終型となる。そのスタイルは不変、立派に80年代を彩った”ハイソカー”の1台だ。

3:デロリアン・DMC-12

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ご存じ、80年代の大ヒット映画『バック・トゥー・ザ・フューチャー』シリーズに登場したことで、一躍有名になったクルマ。クルマを製作したデロリアン社自体は、社長の麻薬所持や汚職スキャンダルなどもあり、映画放映前に倒産。

この「DMC−12」が唯一の生産車だった。が、映画の影響もあり、今や最も有名な’80sカーの1台になった。

4:ポルシェ959

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80年代的イメージのひとつが「貪欲さ」ではなかろうか。その意味で、このクルマはかなり上位に入る1台だ。当時としては画期的な、コンピューター制御の4WDシステムを搭載し、ルマン24時間をはじめとする欧州のレースを総なめ!に飽き足らず、パリダカールラリーでも優勝!と、とにかくレースの勝ちに”貪欲”だった。

ホモロゲーション(レース出場資格)取得のために200台を生産する予定が、予想以上のオーダーで283台が生産された。

5:ポンティアック・フィエロ

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1984年にGMから発売された、アメリカ車初の2シーター・ミッドシップ。トヨタ「MR2」など、当時アメリカで人気だったコンパクトな日本車に対抗すべく登場。が、オイル漏れなどにより出火する事件が相次ぎ問題に。

当時、ポンティアックが掲げた宣伝文句「ドライビングの興奮」を、悪い意味で具現化してしまった。

6:マスタングSVO

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フォードが60年代から生産しているマッスルカー、マスタングの4代目。70年代のオイルショック以降に進められた、小型&低燃費化でアメ車の割りにはコンパクト。が、80年代の好景気により、ハイパワー指向が復活したことにより、エンジンパワーをアップした追加モデルとして1988年に発売。最高出力200ps以上、現地アメリカでは今でもカルト的なファンが多いクルマだ。

7:クライスラー・レバロン

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もし、50年代にレバロンがあり、それを所有していたなら、ベンツやレクサスを持っているのと同じ価値があっただろう。

が、80年代にレバロンを所有することは、”低所得者層”であることを意味する。それほど粗悪な作りだった。特に最悪だったのは、ステーションワゴンなどのボディサイドに使われた木目柄ステッカー。要は”偽ウッド”だ。「フェイク(偽り)」も、80年代のキーワードだ。

8:アストンマーチン・ラゴンダ

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イギリスのスポーツカーメーカー、アストンマーチンが1974年から1990年まで生産した高級4ドアセダン。80年代に登場したのは2代目から4代目で、ロングノーズボディと近未来的デザインが超個性的。

アメ車の高級車的な豪華装備を誇り、これも”バブリーなクルマ”に加えたい1台だ。

9:トヨタ・MR2

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1984年〜1989年まで生産された、日本車初のミドシップカー。車体中央付近にエンジンを搭載することで、優れたコーナリング性能を発揮するミッドシップレイアウトを採用。

1.6Lの直4スーパーチャジャー搭載モデルでは、145psを発揮。当時、日本だけでなくアメリカでも高い人気を誇り、前述のポンティアック・フィエロのようなアメ車の対抗馬も出てきたほどだった。

10:サーブ・900ターボ

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バブル期には、日本でも流行したサーブ(SAAB)。元々は、ロールスロイスと同じで、軍用機を製造していたスウェーデンのメーカーだ。

「900ターボ」は、大して速いクルマではなかったが、当時は「ジェット戦闘機のメーカー」というイメージが上手くリンクし、人気を博した。イメージがヒット商品を生んだ、80年代ならではのクルマだ。

11:キャデラック・フリートウッド ブロアム

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キャデラックのフルサイズFR4ドアセダン。キャデラックの長い歴史の中で、最上のクルマとは言えないが、全長5m超で6人乗りというそのサイズ感は、やはり80年代を象徴するクルマだ。

特に、当時アメリカのギャングたちにとって、その巨大なトランクはかなり重宝したようだ。銃に麻薬に死体…なんでも入る”地獄のどらえもんポケット”!

12:ポンテアック・ファイヤーバード

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GMが生産していたスペシャリティカー(アメリカではポニーカーと呼ぶ)。米TVドラマ『ナイトライダー』で、主人公マイケルの愛車「ナイト2000」に使われていたのはあまりにも有名。「OK! マイケル」としゃべったり、自動運転で主人公を助けに行くドリームカーだった。

実際のファイヤーバードには当然そんな機能はなく、性能もほどほどだったのだが…。

13:シボレー・カマロIROC-Z

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アメリカン・マッスルカーの代名詞のひとつ、カマロ。80年代に生産されたカマロは、3代目となる2ドアクーペで、インジェクション初採用モデルだ。

グレードのひとつ「IROC-Z」は、アメリカの有名レーサーが戦うオールスター戦「インターナショナル・レース・オブ・チャンピオンズ」に、シボレーがスポンサーとなった記念モデル。レース華やかしき頃の産物だ。

14:スバル・ブラット

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エルカミーノ(シボレー生産のピックアップトラック)のコピーモデルではなく、スバルがレオーネをベースに生産していた輸出専用のピックアップトラック。エルカミーノに比べるとかなり小柄で、かわいらしささえ感じる4WD車だ。

かつてレーガン大統領も、カリフォルニアにある自分の牧場で乗っていたという。アメリカでは、若者を中心に人気が高かったモデルだ。

参考 – SUPERCOMPRESSOR

平塚直樹

平塚直樹

バイクやクルマ系雑誌の編集を経て、フリーライターに。最近は、チャリから宇宙ロケットのネタまで幅広く執筆中。愛車は隼。最新テクノロジーと映画、猫好き。