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少し前まで存在しなかった150cc前後のモーターサイクルが、今では1つのジャンルにまで成長しました。
そんな150ccクラスの排気量を持つ、新車で購入可能な国産MT&スクーターを一斉比較していきます!
150ccバイクのメリットとデメリット
最初に150ccクラスのメリットからお伝えしますと、それは125ccクラスに近い低コストでありながら250ccクラスの扱いを受けることができる点です。分かりやすく言えば、150ccクラスの車両本体価格は250ccクラスよりも圧倒的に安価でありながら、高速道路に乗ることができるということです。
デメリットは、125ccクラスとは異なり、任意保険にファミリーバイク特約を使えないことや税金が高いことです。また、250ccフルサイズと比較してしまうとパフォーマンスが劣ることなどが挙げられます。
125ccクラスでは満足できないけれどもお金を掛けたくないという方にとっては、十分に存在価値のあるクラスであると言えます。それが150ccクラスと言えましょう。
新車で買える150ccモデルはこの7台
2024年3月中旬現在発売されている、あるいは2024年に発売予定の150ccモデルは以下の7台です。購入をご検討中の方は是非参考にしてみてください。
ホンダ「ADV160」
最初にご紹介するのは、クラス唯一のアドベンチャースタイル「ADV160」です。
2022年末にモデルチェンジを受け、156cc単気筒の新エンジン「eSP+」を搭載。これによりエンジン性能が向上して、より力強く快適な走行性能を実現しました。新形状フレームが採用されるとともに、シート高を下げて足つき性も向上。2022年末にモデルチェンジを受け、156cc単気筒の新エンジン「eSP+」を搭載しました。これによりエンジン性能が向上し、より力強く快適な走行性能を実現しました。新形状フレームが採用され、シート高も下げて足つき性も向上しました。
通勤や通学だけでなく、ちょっとした遠出にも出かけたくなる、まさに150ccクラスらしい1台と言えます。
ADV160のスペック比較
最高出力:12kW / 8,500rpm(2位 / 7台中)
最大トルク:15Nm / 6,500rpm(1位 / 7台中)★
長(mm)[小ささ]:1,950(4位 / 7台中)
全幅(mm)[小ささ]:760(5位 / 7台中)
全高(mm)[小ささ]:1,195(6位 / 7台中)
車重(kg)[軽さ]:136(4位 / 7台中)
シート高(mm)[足つき性]:780(4位 / 7台中)
燃費:42.5(1名乗車時)(5位 / 7台中)
燃料タンク容量:8.1L(3位 / 7台中)
価格(税込):47万3,000円(5位 / 7台中)
ホンダ「PCX160」
ホンダらしいエッジの効いたスタイリッシュなエクステリアと、クラス最高性能を誇るハイパワーエンジン(水冷単気筒の「eSP+」)が魅力のスクーターが「PCX160」です。
22020年末に新登場し、2022年末には新排ガス規制対応のためモデルチェンジし、「eSP+」を搭載して、丁寧にアップデートされました。軽量コンパクトな車体とクラスNo.1の低シートは、小柄なライダーにも扱いやすいモデルです。
PCX160のスペック比較
最高出力:12kW / 8,500rpm(2位 / 7台中)
最大トルク:15Nm / 6,500rpm(1位 / 7台中)★
全長(mm)[小ささ]:1,935(2位 / 7台中)
全幅(mm)[小ささ]:740(2位 / 7台中)
全高(mm)[小ささ]:1,105(2位 / 7台中)
車重(kg)[軽さ]:133(3位 / 7台中)
シート高(mm)[足つき性]:764(1位 / 7台中)★
燃費:43.7(1名乗車時)(4位 / 7台中)
燃料タンク容量:8.1L(3位 / 7台中)
価格(税込):41万2,500円(3位 / 7台中)
ヤマハ「X FORCE」
スポーティかつ斬新なスタイリングと、可変バルブタイミング機構(VVT)を搭載したヤマハの次世代エンジン”BLUE CORE”が魅力の「X FORCE」は、2022年6月に初登場したばかりの新しいモデルです。
フロントまわりの印象はタフネスですがリアまわりはクール&シンプルにまとめられ、唯一無二の個性的な1台に仕上がっています。
一方でクラス最軽量&最小(全長)なので、取り回しも抜群です。着信通知や燃費管理が可能なスマホアプリY-Connectにも対応しており、いわゆ
X FORCEのスペック比較
最高出力:11kW / 8,000rpm(4位 / 7台中)
最大トルク:14Nm / 6,500rpm(3位 / 7台中)
全長(mm)[小ささ]:1,890(1位 / 7台中)★
全幅(mm)[小ささ]:760(5位 / 7台中)
全高(mm)[小ささ]:1,120(3位 / 7台中)
車重(kg)[軽さ]:130(1位 / 7台中)★
シート高(mm)[足つき性]:815(6位 / 7台中)
燃費:40.9(1名乗車時)(7位 / 7台中)
燃料タンク容量:6.1L(7位 / 7台中)
価格(税込):39万6,000円(2位 / 7台中)
ヤマハ「NMAX155」
「MAXシリーズ」のDNAを受け継いだ斬新かつスタイリッシュなエクステリアを持つのが「NMAX155」です。
「X FORCE」と同じく155cc”BLUE CORE”エンジンを搭載し、トラクションコントロールも採用しており、スポーティな走りを実現しています。クラス上位の性能を誇るエンジンと軽量コンパクトボディを兼ね備えています。
NMAX155のスペック比較
最高出力:11kW / 8,000rpm(4位 / 7台中)
最大トルク:14Nm / 6,500rpm(3位 / 7台中)
全長(mm)[小ささ]:1,935(2位 / 7台中)
全幅(mm)[小ささ]:740(2位 / 7台中)
全高(mm)[小ささ]:1,160(5位 / 7台中)
車重(kg)[軽さ]:131(2位 / 7台中)
シート高(mm)[足つき性]:765(2位 / 7台中)
燃費:50.1(1名乗車時)(2位 / 7台中)
燃料タンク容量:7.1L(6位 / 7台中)
価格(税込):42万3,500円(4位 / 7台中)
ヤマハ「トリシティ155」
「トリシティ155」は2016年に発売されました。唯一無二の前2輪+後1輪=LMWモデルです。
前2輪なので4輪車のように安定感を楽しめますが、155ccモデルは上質なクルージング性能も備えています。高速道路も走行可能なので、行動範囲が飛躍的に広がります。
トリシティ155のスペック比較
最高出力:11kW / 8,000rpm(4位 / 7台中)
最大トルク:14Nm / 6,500rpm(3位 / 7台中)
全長(mm)[小ささ]:1,995(5位 / 7台中)
全幅(mm)[小ささ]:750(4位 / 7台中)
全高(mm)[小ささ]:1,215(7位 / 7台中)
車重(kg)[軽さ]:172(7位 / 7台中)
シート高(mm)[足つき性]:770(3位 / 7台中)
燃費:42.1(1名乗車時)(6位 / 7台中)
燃料タンク容量:7.2L(5位 / 7台中)
価格(税込):56万6,500円(7位 / 7台中)
ヤマハ「YZF-R15」
150ccクラス唯一のスーパースポーツモデルが「YZF-R15」です。2023年秋に発売されたばかりの新しいモデルです。
スーパースポーツモデルの名にふさわしいクラス最高出力を誇るエンジンと、スーパースポーツモデルらしいカウルが魅力です。125ccクラスと250ccクラスのみならず、ここにもスーパースポーツモデルを投入してきたヤマハの本気を感じますね!
驚くべきことに燃費もクラス最高です。
トリシティ155のスペック比較
最高出力:14kW / 10,000rpm(1位 / 7台中)★
最大トルク:14Nm / 7,500rpm(3位 / 7台中)
全長(mm)[小ささ]:2,030(7位 / 7台中)
全幅(mm)[小ささ]:725(1位 / 7台中)★
全高(mm)[小ささ]:1,135(4位 / 7台中)
車重(kg)[軽さ]:141(6位 / 7台中)
シート高(mm)[足つき性]:815(6位 / 7台中)
燃費:50.2(1名乗車時)(1位 / 7台中)★
燃料タンク容量:11L(2位 / 7台中)
価格(税込):55万円(6位 / 7台中)
スズキ「ジクサー150」
最後にご紹介するのは「ジクサー150」です。クラス唯一のネイキッドスポーツモデルです。特にご覧のカラーリングはスズキ好きなら喜ぶこと間違いありません。エンジン性能に関してはやや劣りますが、実際のパフォーマンスは他のモデルに大きく劣ることはありません。
クラス最大の燃料タンク容量を搭載し、3位の高燃費を誇るため、ロングツーリングにも最適です。そして、38万5,000円(税込)というクラス最安値にも注目です。「ジクサー150」もまた150ccクラスを象徴するモデルと言えましょう。
ジクサー150のスペック比較
最高出力:9.5kW / 8,000rpm(7位 / 7台中)
最大トルク:13Nm / 5,750rpm(7位 / 7台中)
全長(mm)[小ささ]:2,020(6位 / 7台中)
全幅(mm)[小ささ]:800(7位 / 7台中)
全高(mm)[小ささ]:1,035(1位 / 7台中)★
車重(kg)[軽さ]:139(5位 / 7台中)
シート高(mm)[足つき性]:795(5位 / 7台中)
燃費:50(1名乗車時)(3位 / 7台中)
燃料タンク容量:12L(1位 / 7台中)★
価格(税込):38万5,000円(1位 / 7台中)★
7台のスペックを徹底比較!
7台のスペックを表にまとめると以下の通り。※黄色は比較車種7台中1位のものになります
なお、シート高についてイメージが湧かない場合は、一般的なダイニングテーブルの高さが700〜720mmあたりですので、ちょっと行儀は悪いですがテーブルに腰掛け、そこから少しだけ腰を浮かせると、おおよそシート高に近づきます。実際には脚を開いて乗車するため、厳密な擬似足つき性チェックはできませんが、想像を膨らませるために試してみてはいかがでしょうか。
2024年国産150ccモデル比較まとめ
比較結果から各モデルを一言でまとめると以下の通り。
- ADV160 = クラス唯一のアドベンチャースタイルを持つエクステリアが魅力。高出力&高トルクのハイスペックエンジンを搭載。
- PCX160= ADV160同様、高性能エンジンを搭載。クラス最高の足付き性を誇り、積載性の高さにも優れています。
- X FORCE = 斬新なスタイリングを特徴とする”コネクテッド”な軽二輪スクーター。全長はクラス最短でありクラス最軽量を誇る。
- NMAX155 = X FORCE同様、次世代エンジンを搭載。「MAXシリーズ」らしいシャープでスタイリッシュなエクステリアが魅力。
- トリシティ155 = 唯一無二の前2輪+後1輪のLMWモデルで、他の二輪車と比較すると圧倒的な安定感を有します。
- YZF-R15 = クラス唯一のスーパースポーツモデル。クラス最高出力と最高燃費を誇り、シリーズ共通のスタイリングも魅力です。
- ジクサー150 = クラス唯一のネイキッドスポーツモデル。クラス最大の燃料タンク容量とクラス3位の燃費を誇り、ツーリングに最適!クラス最安値でもあります。
どのモデルにも魅力があることが分かりますね。皆さんの新しい相棒選びの参考にしていただければ幸いです。
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