岩下コレクション…世界に1台のドゥカティ「アポロ」はギリギリ転倒を逃れた!

2016年4月16日と18日に発生した大地震で、熊本・大分などは大変な被害を受けました。本稿執筆中の4月29日にも震度5強の余震が大分で発生。まだまだ予断を許しませんが、被災者の方々に一日も早く平穏な日常が戻ることを願っています。

さて、一部のバイク好きの方にとっては、大分・湯布院と言えば岩下コレクションを思い出すことでしょう。「メグロ」「キャブトン」といった今は無き国産メーカー製の希少モデルから、外国メーカー製レアモデルまで200台ものオートバイを展示している、世界的にも貴重な私設バイク博物館です。その岩下コレクションも今回の地震で被災しました。

岩下コレクションの現状

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あまりの惨状に立ち尽くす田代館長。貴重なホンダ一号車「A型」が棚から転倒し、「S800」のフロントガラスが割れ、ボンネットにも傷が入ってしまいました。

ドゥカティ「アポロ」は完全転倒は逃れる

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世界で唯一の現存車で時価2億円とも言われるドゥカティ「アポロ」は、柵にもたれかかることで完全転倒は逃れました。アポロとは、ドゥカティ社が1963年に社運をかけてアメリカ市場に向けて開発した、1,260ccL型4気筒のモンスターバイク。試作のみに終わった幻のモデルです。タイトル画像のように地震前の姿に戻ることを願います。

国産旧車勢は無残な状態に

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貴重な国産旧車(キャブトン)たち。この写真からは、つい先日まで展示されていたとは思えない、文字通り、惨状です。

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ドゥカティ、ラベルダ、モトグッツィが並んでいたイタリアの名車コーナーも…。

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インディアン(インライン4気筒とVツイン)も、大地震の前には成す術もありませんでした…。

復活に向けて動き出す

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ところが岩下コレクションは、この被害から立ち直ろうとしています! 岩下コレクションFacebookページから、復活に向けて動き始めている皆さんの様子が伺えます。スタッフの皆さんに加えて、一部の極近しいご友人が駆け付けて、転倒したバイクの立て直しが始まっています。国産旧車から、イタリアンバイク達、それに、インディアンも元の位置に戻りました!

復活の知らせを待っています!

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大変な時期ですので筆者も頻繁な連絡は避けましたが、岩下コレクションは着実に復活に向けて前向きに動き始めていることが分かりました。少しでも力になりたいと思う方も少なくないと思いますが、今はボランティア募集は行っていません。気心の知れたスタッフの方だけで、落ち着いて、集中して作業したいのだと思います。

今、私たちは現地の窮状を察して心の中で応援して、復活の知らせを待つべきですね。展示が再開した際には現地に足を運んで、貴重なバイクを展示してくれることに心からの感謝の言葉を伝えたいと思います。

岩下コレクション、頑張れ!

参考 –  岩下コレクション

Reggy

Reggy

オートバイ系雑誌・書籍編集をする傍ら、自転車輸入販売業として起業。得意ジャンルは自転車(子ども車・子ども乗せ・クロスバイク)・オートバイ・自動車・アウトドア。