なんだか懐かしい!「JAWA 350」は国産旧車の匂いがするニューモデル!

モーターサイクル春の新車リリースも一段落しましたね。国内外メーカーから魅力的な新車が華々しくリリースされました。一方で、ニュースにならないモデルも少なくありません。

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過日、同じように地味な東欧産のニューモデルをご紹介したついでに、今回もČezetaと同じく、チェコで製造を続けているJAWA(ヤワ)のニューモデルをご紹介しましょう。

「JAWA 350」は「Type 634」のトリビュート・モデル!

その前に……そもそもヤワって?という方のために、ささっと同社の歴史をご紹介しておきます。

ヤワは、1929年にチェコスロバキアの”ヤナチェック・アーマメンツ・ファクトリー”がドイツの”ヴァンダラー”のオートバイに関する権利を買い取り、社名をヤナチェック・ヴァンダラー(Janacek Wanderer)として設立したメーカーです。後に短縮して、JAWAとなりました。

当初はヴァンダラーをベースにした4ストローク車をリリースしていました。写真は1939年式の350ccOHVエンジン搭載車。時代を考慮すると、極めて先進的なエンジンだったことがお分かりいただけるかと思います。

一方で、1934年より四輪車製造にも進出しています。

写真は同社の代表的モデル「JAWA 700」です。

一方で、同社で最も有名なのは空冷2ストロークエンジン搭載車。写真は現行モデルのJAWA「350 Retro」。実は、今でも彼の地では、この空冷2ストロークエンジン搭載車の製造が続けられており、未だに旧東欧圏や中南米に輸出されているのです。

残念ながら、排ガス規制に引っ掛かるため、西側諸国への輸出は途絶えています。

「JAWA 350」は「Type 634」のトリビュート・モデル!

そんななか、JAWAが新たにリリースしたのが、コチラの「350」。同社のグローバルモデルとして企画されました。

同社の歴史上に燦然と輝く名車「Type 634」へのトリュビュート・モデルであり、(フレームがレッドでないのが残念ですが)クラシカルな装いです。

この新しい350ccモデル、エンジンは総排気量350ccの空冷4ストロークOHCを搭載しています。

「何か見たことあるな……」と感じる方もいらっしゃることと思います。海外情報サイトによりますと、このエンジンは中国のシナリー製で、ホンダのコピーと断罪されています。これまた残念……。

ホイールサイズは前19、後18と、古典的なイギリス車に倣っており、それは70年代の国産旧車と同じ。ブレーキも、フロントはシングルディスク、リアはドラム式です。

フォークブーツを装備した細めのフロント正立フォーク、丸型のヘッドライトシェル、左右に2本、礼儀正しくそびえ立つ円形のミラー、二眼メーター、それにメッキプレートを装備したガソリンタンクなどなど、何処を見ても懐かしい匂いがします。

JAWAより入手したリリースによりますと、最高出力は20.4kW@6,500rpm、乾燥重量は160kgだそうです。

シナリー製エンジンはユーロ4規制をクリアしているため、ヨーロッパへの輸出が可能となっています。

性能面でも技術面でも、ほぼ見るべきものがないJAWAのニューモデル。なのですが、どこか懐かしく、「こんなモデルが街を走っていたら嬉しいな」と感じるのは筆者だけではないはず。

皆さんは、どう感じましたか?

参考-JAWA
Reggy

Reggy

オートバイ系雑誌・書籍編集をする傍ら、自転車輸入販売業として起業。得意ジャンルは自転車(子ども車・子ども乗せ・クロスバイク)・オートバイ・自動車・アウトドア。