プリンスが跨るあのバイクの本当の正体はコレだ!

パープル・レイン(紙ジャケ SHM-CD)

1984年、発表初週に100万枚を売り上げ、さらにビルボードチャートのトップに24週間ものあいだ君臨し続けた名盤、プリンス・アンド・ザ・レヴォリューションの『パープルレイン』。このレコードジャケットをみれば知っている人も多いと思う。そして、プリンスが跨っているこのバイク、一見するとハーレーのようなフェアリングが装着されているが、よく見ると形や大きさからして全くの別物だということが分かる。さて、このバイク、車種はいったい何なのだろう?

何とその正体は、ホンダ製の400ccバイクだった!

プリンスの跨る紫色のバイクは、1979年にホンダからリリースされた「CM400T」がベース車両となったカスタムバイクであった。ホークII(CB400T)をベースに、アップハンドルや段付きシートに変更された、いわゆる”アメリカンタイプ、クルーザーモデル”である。生産計画は輸出を含み年間2万9,000台で、当時の車両価格は34万9,000円。そう、何とプリンスが跨っていたバイクは、何を隠そう国産アメリカンだったのである。ちなみに、小柄なプリンスにはハーレーでは大きすぎて、足が地面に付かなかったからこのバイクが選ばれたというウワサ話もあったとか。

あの変わったフェアリングはいったい何?

これは現在でも存在しているアメリカのフェアリングメーカーである、ベッターが当時日本製バイク向けにリリースしていたものである。いくつかのカタチのものが存在するが、プリンスの跨っているバイクはフォルムからしておそらくはウィンドジャマー2か3。さらに、カラーリングをパープルにリペイントしたのだろう。実はジャケットやPV用に色々と考えられて製作されていたのである。

画像 – Flickr : chris mendillo

TSURU

TSURU

モーターサイクル・ファッション誌「UP-SWEEP」の編集長。変に偏ったバイクとファッションの知識を持ち合わせ、物事を哲学的に思考する癖がある。