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「日々是ショベル」ハーレー旧車とうまく付き合う方法【工具編】

「日々是ショベル」ハーレー旧車とうまく付き合う方法【工具編】

ショベルヘッドは旧車ではない。とは古くからのショベル乗りたちが良く口にする文句である。まぁ、心意気みたいなものでその気持ちは同じショベル乗りとして十二分に同調できるのだが、それでも現行ハーレーがツインカムで排気量も性能も格段と良くなった現在、やはりショベルが旧車なのは間違いない。

旧車ではあるが、それでもしっかりとした個体のショベルならば普段の足としても旅の相棒としても問題なく走れる。日本のハーレーに関する状況は高レベルパーツから、きちんと整備してもらえるショップまで、ほぼ全国にあるので、その気になれば誰でも乗れるバイクでもある。

 

どこに行こうが必ず自走で帰ってくる

さて。筆者のショベルだ。最高のショップで最高の状態なものを高価な値段で買った…とう言うには程遠い、アメリカから輸入されマッチングナンバー(フレームとエンジンの刻印が同じもの)だけを条件に海のものとも山のものとも分からないショベルを格安で買い、なんとかかんとか走り続けているような状態。

それでも自分でできない部分を見てくれるショップに恵まれているのか、年間2万キロほどを毎年走れる状態で、一応「どこに行こうが必ず自走で帰ってくる」を信念としている。

どれ程日々のメンテをしっかりとしていようと、何が起こるか分からないのが旧車だ。例えば電気系パーツなど純正ではなく安価な社外品を使うと直ぐに壊れてしまうことなどがあるし、パンクなどはどれほどの高性能バイクでもいつ何時起きるか分からないだろう。そんなと時のために常備しているものが工具と基本の予備パーツだ。

そこで筆者の常備アイテムからロングツーリングの時に持って行くモノなどを、何度かに分けて紹介したい。その第一弾として常に備えている基本工具から紹介しよう。あくまでもボロショベルに乗る筆者個人の例であり、純正フルストックショベルで工具も持たずに旅をするツワモノだっているということは覚えておいてほしい。

 

第一弾として常に備えている基本工具から紹介

「日々是ショベル」ハーレー旧車とうまく付き合う方法【工具編】

常にハンドルにくくり付けてあるのがこの二つのバッグ。この二つは外すことはない。今回はこの上の自作ツールロールの中を紹介したい。

 

「日々是ショベル」ハーレー旧車とうまく付き合う方法【工具編】

開けるとこんな感じだ。このバッグは余った革で自分で作ったモノで、見た目は良くないけれど長年愛用しても特に不便のない作りになっている。7個のポケットと右側はファスナーの付いたバッグ状になっている。

 

「日々是ショベル」ハーレー旧車とうまく付き合う方法【工具編】

中身はこんな感じ。レンチは8ミリと10ミリがバッテリー端子や自作スーサイドクラッチ部分で使うので入っているがその他は全てインチ工具。モンキーは大小二つで大きい方が300ミリでリアタイヤのアクスルを外すのに必要。ドライバーは3本で1本はプラスの精密ドライバー。スピードメーターのツマミを外すのに必要。真ん中右から3番目のサークリッププライヤーはクラッチリテーナーに使うので常備などなど。

 

「日々是ショベル」ハーレー旧車とうまく付き合う方法【工具編】

タガネはネジがナメてしまったとき用。下のゴミみたいなものは紙ヤスリでポイント接点を磨く用に。

 

「日々是ショベル」ハーレー旧車とうまく付き合う方法【工具編】

丸いステーは、クラッチをばらす時にスプリングを押さえるために使う必需品。

 

「日々是ショベル」ハーレー旧車とうまく付き合う方法【工具編】

黒いチューブはガソリンホース。ホース劣化は日々のメンテで見つけたいのはやまやまだが、どうしても抜けは出てしまう。過去にガソリンフィルターが折れて使えなくなってしまい、ホースを直繋ぎに変更したかったが、フィルター無しのホースでは短すぎて焦った経験があるので、今では常に持ち歩いている。

 

「日々是ショベル」ハーレー旧車とうまく付き合う方法【工具編】

クラッチハブのスタッドの長さを計るためのノギス。その他にもチェーン調整やちょっとしたクリアランス計測にも、あると便利だ。

 

いかがだろうか。この工具たちが筆者が常備している工具の全貌だ。ロングツーリングの時にはちょっとした特殊工具も加わるが、それはまた後日紹介しよう。

 

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