燃料電池バイクがナンバー取得!? スズキ「バーグマン フューエルセル」が公道走行を開始するぞ!

四輪の世界では、エコカー開発に拍車が掛かっています。現在はハイブリッドが全盛期を迎えていますが、プラグインハイブリッド、電気自動車、燃料電池自動車の開発が進んでいます。

そんななかスズキが、車両型式等認定を受けた燃料電池二輪車「バーグマン フューエルセル」でナンバープレート(車両番号票)を取得し、公道走行を開始すると発表しました。

「バーグマン フューエルセル」が公道を走る!

コチラが、その「バーグマン フューエルセル」。2016年2月に国土交通省が公布・施行した道路運送車両法の燃料電池二輪車に関する保安基準に基づき「バーグマン フューエルセル」の車両型式を申請し、同年8月に型式認定を受けていました。

そして2017年3月、18台の「バーグマン フューエルセル」のナンバープレートを取得し、公道走行を開始し、燃料電池二輪車の市場性の確認を行います。水素の充填は、静岡県と福岡県等に設置された水素ステーションを活用します。

スズキは燃料電池スクーター開発を着々と進めていた!

趣味性の高い二輪ではインパクトが小さかったかも知れませんが、実はスズキは、2006年より環境に配慮した燃料電池二輪車の開発に取り組み、軽量・シンプルな空冷式燃料電池を搭載した燃料電池スクーターで技術を蓄積してきた過去があります。

上の写真は、2011年の「バーグマン フューエルセル」。実はこの車両、イギリスで実証実験を行い、二輪車、四輪車の燃料電池を搭載した車両として世界で初めて「欧州統一型式認証」を取得した、偉大なモデルなのです。

2012年には、「バーグマン フューエルセル」を共同開発した英国の燃料電池システム開発企業であるインテリジェント・エナジー社を傘下に持つ、インテリジェント・エナジー・ホールディングス社と燃料電池システムを開発・製造する合弁会社「株式会社SMILE FCシステム」を設立。今日へと繋げているわけなのです。

「バーグマン フューエルセル」の特徴

バーグマン200

今回発表された「バーグマン フューエルセル」は、街乗りに適したスクーター「バーグマン200」をベースに、軽量・コンパクトな空冷式燃料電池を搭載。水素タンクをフレーム内にレイアウトし、これまでのスクーターと同様のスタイルを特長としています。

モーターを駆動させる主電力に燃料電池を使用し、加速時のアシストと、モーターからの回生電力を回収して燃費を向上させるために、リチウムイオン二次電池を搭載するハイブリッドシステムを採用。燃料タンクは700気圧 圧縮水素で、モーターはリヤホイールに内蔵した高出力インホイールモーターを採用しています。航続距離は時速60kmの定地走行で、120km(スズキ社内テスト値)を実現しています。

エコバイクの動力源はどうなる?

スポーツモデルはさておき、まずスクーターなどのコミューターから、徐々に次世代の動力源に代わられると思われます。

当サイトでもご紹介しています通り、電動スクーターは市販化が着々と進行しています。

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国内の4大メーカーでは、ヤマハ「E-Vino」が孤軍奮闘、電動スクーターで頑張っています。ヤマハは完全に電動陣営です。

現状では、インフラ面でEV有利ではありますが、スズキの燃料電池スクーター「バーグマン フューエルセル」は今後、どうなるのでしょうか? 引き続きウォッチしたいと思います。

「バーグマン フューエルセル」のスペック

  • 全長×全幅×全高:2,095×740×1,365mm
  • 車両重量:199kg
  • 燃料電池:固体高分子型燃料電池(強制空冷 / 3.5kW)
  • 原動機種類(定格出力):交流同期電動機(2.0kW)
  • 最高出力:4.5kW / 7,650rpm
  • 最大トルク:23N・m / 1,870rpm
  • 二次電池(電圧/容量):リチウムイオン電池(2.4V / 2.9Ah)
  • 燃料:圧縮水素
  • 燃料タンク容量(使用圧力):10L(70MPa)
  • 最高速度:75km / h
  • 1充填走行距離:120km(60km / h定地走行)

参考-スズキヤマハ
Reggy

Reggy

オートバイ系雑誌・書籍編集をする傍ら、自転車輸入販売業として起業。得意ジャンルは自転車(子ども車・子ども乗せ・クロスバイク)・オートバイ・自動車・アウトドア。