なぜハーレー旧車に乗りたがる人が多いのか?

ハーレー・ダビッドソンといえば、1903年に産声を上げ100年以上の歴史を持つ、アメリカが誇るモーターサイクル・メーカーだ。

100年以上にわたり様々なモデルを生み出しているが、その多くはすでに生産中止となっており、”ハーレー旧車”または”ヴィンテージ・ハーレー”と呼ばれ、今もなおコアなファンを魅了し続けている。今回は、そのハーレー旧車の魅力について解説していきたい。

何年前のモデルから旧車なのか?

ここで解説する旧車とは、あくまでハーレー旧車についてであり、国産メーカーやその他海外メーカーの旧車は含まれないので予めご了承いただきたい。

ハーレーの旧車には明確な定義はなく、ショベルヘッド以前を旧車と定義する人もいれば、ショベルヘッドが新車で買えた時代からハーレーに乗っている方は、パンヘッド以前のモデルが旧車だと定義する人もいる。最近だとエボリューションも旧車に入れて良いのではないかという声もあがっているが、確かに1984年に誕生したエボリューション・エンジンは、1999年に生産終了しているので、前期エボであれば旧車と言っても過言ではない。

旧車に魅せられる理由

ハーレーのエンジン性能は、もちろん最新型のエンジンの方が、旧車のモノよりあらゆる面で格段に優れている。しかしながら旧車を選ぶライダーが絶えないのは、ハーレー旧車が持つ現行モデルにはないクラシカルな造形美、独特の乗り味とエキゾーストノートなどに魅せられたファンが多いからである。なんでも卒なくこなす馬よりも、ちょっとワガママなじゃじゃ馬くらいの方が愛着が湧くというものだ。

もちろん希少性もポイント

旧車の魅力は、希少価値の高さも大きなポイントの一つだ。すでに生産終了した旧車は、現存する台数が減る一方であり、古くなれば古くなっただけ、走行可能なモノが少なくなってくる。そのため現行モデルよりも希少価値が高くなり、「人とは違うハーレーに乗りたい」といった所有欲を刺戟する要因にもなっている。

アフターマーケットも豊富

ハーレーの旧車だけに限ったことではなく、旧車全般における最大の懸念点は、「故障した際にパーツがあるのか」「修理してくれるショップがあるのか」だ。

しかしハーレー旧車の場合は、現在でも世界中にアフターパーツ・メーカーが存在し、ネジ1本からフレーム、エンジンに至るまで、すべてのパーツが手に入る。また、ハーレー旧車を専門的に扱うバイクショップも数多く存在し、修理、メンテナンス、レストアを安心して任せることができる。ナックルヘッド専門店が存在するほどだ。

いかがだったろうか。

ハーレー旧車は、新車と比べると性能面で大きく劣るほか、経年劣化による故障や問題が起きやすいリスクは格段に高い。そのため毎度メンテナンスや修理など、手間と時間と費用がかかることは覚悟していただきたい。そのリスクを乗り越えた先に、ハーレー旧車の楽しみが待っているのだ。

とはいえ、「◯◯なんか乗ってないで、旧車乗りなよ」のような”旧車至上主義”的発言は、煙たがられるのでほどほどに!

画像 – Flickr : Ryan Hallock

K.Y

K.Y

スーパーカーやバイクなどの乗り物と音楽と洋服が好きなガテン系中年ライター。どんなものでも中身はハイテク外見はローテクが理想のカタチである。