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日本ではベテランライダーにこそ高く評価されているものの、主流とは言い難いヤマハ「XSR700」。ですがヨーロッパにおいては、定評のある689ccパラツインエンジンと軽量な車体、それにリーズナブルなお値段も相まって、大人気モデルとなっております。
念のため「XSR700」を載せておきますが……ごくごく今風味なネオレトロのネイキッドバイクでございます。こちらをイギリスのカスタムビルダーがイジリ倒した結果が、これまたとんでもないんです!
XSR700がかつての名オフローダーに
それがコチラ!もはや「XSR700」の面影はどこにもなく、ビンテージなオフローダーに変身してしまっているのであります。
制作者は、イギリスの首都ロンドンから西へ60kmほどの街ニュートンに本拠地を置くlamb Engineering。二輪に留まらず四輪もカスタムしてしまう凄腕ビルダーですが、彼らの特徴は、クラシカルなテイストを必ず盛り込むこと。今回のカスタムバイクからも見て取れますね。
ちなみに今回モチーフとされたのは、知る人ぞ知るヤマハの名車「XT500」。後に「SR」を生むことになった単気筒のオフロードモデルです。
前後足回りがカスタムのハイライト!
なんと驚くことに、これほどの変身を遂げているにも関わらず、エンジンとフレーム本体はノーマルのままなのであります。
ということで、ちょっとヨーロッパ方面のヤマハカスタムに詳しい方なら想像できるように、これはYardBuilt作品なのです。
本車両のハイライトの一つは足回りにあります。スイングアームは一品モノで制作したもの。そこにオーリンズ製リアショック(もちろんビンテージ感のあるツイン!)が奢られています。
純正のフロントフォークは、自社にて設計&機械加工したカスタムメイドのトリプルクラムが保持しています。フォークそのものは「エンデューロフォークに変更した!」と語っているのですが、エンデューロフォークってなんでしょうね?
細かいことは置いといて……。、前後足回りの交換によりビンテージモトクロッサー風の出で立ちが完成しています。付け加えておきますと、ハブも1970~1980年代のヤマハ製品に変更されておりまして、ブレーキに至ってはドラムブレーキ化されています。
ここまで手を加える技術があるのですから、タンク&シート、前後フェンダーといった外装類のカスタムはお手のモノだったことでしょう。
こんなニューモデルが欲しい!
ということで今回はササっとイギリスのカスタムビルダーLamb Engineeringが制作したカスタムバイクを紹介してきました。ご覧のように、ガワをチョイチョイっと変更しただけでなく、こんな感じで実際にオフロードを楽しめてしまうのも素晴らしい!こんなニューモデルが登場しないかなぁ……なんて思ってしまった筆者です。