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同じ自動車とカテゴライズされども、車とバイクの両方を手掛けるメーカーって片手で数えるくらいしかないでよね。そしていつも思うわけです「嗚呼、あのメーカーがバイクを作ったら超かっこいいんだろうな……」って。
中でもやはり高級車メーカーにはぜひバイクのデザインをしてみてほしいですよね。そう、例えばポルシェとか……
SPEEDSTER by Lord Drake Kustoms
そんな妄想を現実にしたのがこのハーレー・スポーツスター883Rをベースにカスタムした「SPEEDSTER」です!まるで浮いているようなエンジンと、その上に覆いかぶさる弾丸のようなトップのシルエットがたまりません……。
筆者が個人的にとても推したいのが、この多様な塗装と素材感によって生み出されたあまりにも美しすぎるテクスチャの緩急です。マットなガンメタの上に伸びる艶やかなキャンディ塗装……これだけでご飯3杯いけますね!まるでポルシェ356のヘッドライト部分のような、ぬるりとした曲線美がたまりません。
そして調度品のように磨かれたレバーやタンクキャップがいい塩梅で高級感を引き出しています。
対してシートカウルはまるでルマンに出場したポルシェ917のように切り落とされています。テールライトはSPEEDSTERの名前を冠するにふさわしい356オマージュですね!
そして随所にちりばめられたポルシェのエンブレムがキラリと光ります。シートにはクロスステッチが入ったパンチングレザーを採用、なかなかスポーティな印象ですね。
ベースがスポーツスターだったのを忘れてしまうくらい美麗な仕上がりです。構想段階でのシルエットのスケッチを再現するべく、試行錯誤したのが伝わってきますね。
ビルダーのFranはコンペガチ勢
こちらのSPEEDSTERカスタムを手掛けたのは、スペインのマラガとアメリカのマイアミに拠点を置くLord Drake Kustomsの創業者でありビルダーでもあるFrancisco Alí Manén(以下、Fran氏)。Fran氏はカスタム界隈でも超有名なコンペティション「AMD 世界カスタム選手権」で上位入賞を複数回経験している猛者です。
AMDカスタム選手権の有名な参加者と言えば、何度かforRideでもご紹介しているKrugger氏や、ロシアのZillers Garage、台湾のRough Craftsなどなど世界屈指のビルダーらが参加しており、日本からもSuicide Customsが参戦、2016年度のフリースタイル部門にて覇者になっています。
そんな彼らと肩を並べている、と考えるとFran氏の腕前の凄まじさがわかりますね。実は2015年にクラブ・ハーレーの特集でも紹介されたとか。世界各地で開催されているカスタムバイクのコンペでノミネートされ、2007年から今現在まで入賞をした回数は実に29回……すさまじいの一言に尽きます。
そして今回のSPEEDSTERカスタムも細部に注目すれば、彼への評価がまぎれもなく本物であることがわかります。
実は登山家でありながらも滑落事故でその道から離れたという彼の半生については、ぜひLord Drake KustomsのFOUNDERページをご覧ください。
コレが注文できるん!? オーダーと輸入の仕方
さて、そんな凄腕ビルダーによって仕上げられた超ハイエンドなこのカスタムバイクですが、実は先着10名限定で受注生産をしているんです!
簡単に情報をまとめると、価格は28,500ユーロ=約365万円で製作期間は3か月。全世界のどこにでも輸送可能ですが、アメリカとヨーロッパ圏以外はシッピング費が別途加算されます。
正直、この価格で世界最高峰のビルダーからセミオーダー・カスタムバイクが購入できるのはめちゃめちゃお値打ちです。オーダーや追加カスタムオプションの検討は以下の連絡先まで!
Lord Drake Kustoms
Email:info@lorddrakekustoms.com
Phone:(+34) 659 40 82 63
SPEEDSTERのページ:https://www.lorddrakekustoms.com/speedster/