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記録的な暑さが続いた秋から一変し、朝晩の冷え込みから冬の気配を感じるようになった。今年はラニーニャ現象の影響で厳冬になるとささやかれているが、この季節を心待ちにしている方も多いことだろう。
そう、いよいよバイカーには嬉しい、ライダースジャケットの季節だ。
アイデンティティを表現するうえで最も象徴的なアイテムであるライダースジャケットは、時代と共にマイナーアップデートを繰り返しているものの、根幹は誕生当時のまま現代にも受け継がれており、まさにバイカーにとって不朽の定番と言える。
この記事は、そんなライダースジャケットをまだ持っていない方、あるいは新調したい方へ向けた提案となる。
パイロットアウターから派生したライダースジャケット
レザージャケットの起源は諸説あるが、飛行機パイロット用の実用服として100年以上前に誕生したレザーフライトジャケット(レザーコート)を起源とするのが定説だ。当時のバイカーは、そんなパイロット向けに作られたロング丈のレザーコートを着ていたが、使い勝手が非常に悪かった。
そこで、1931年にハーレー・ダビッドソンが世界初となるバイカー向けのショート丈シングルライダースジャケットを販売。それから8年後の1939年に、同社からダブルライダースジャケットが登場したのであった。
その後は、カリフォルニアの”バイカーズ”や、マーロン・ブランド主演の映画「ザ・ワイルド・ワン」、59CLUBなどの英国ロッカーズなどによって、機能服だけではなく不良の象徴としても認識されるようになった。
現在では、不良な見方をされることも少なくなったライダースジャケットだが、名前の通りバイカー(ライダー)のためのアイコンとしては脈々と受け継がれている。
男のロマンが詰まったシングルライダースジャケット
バイク乗りのために作られたシングルライダースは、着丈は短く袖を長くすることで、乗車時に窮屈にならない様に仕立てられているのが基本。
そして多くのシングルライダースのポケットは胸元に配置されているが、RIDEZのシングルライダースは両サイドにジッパー付きのポケットに変更することで、見た目がスタイリッシュかつストリート調に仕上げられている。
ライダーウエアとしてはもちろんのこと、普段のオシャレ着としてもさらっと着られるのが魅力的だ。
レザージャケット=防寒性が低いといったイメージを持つが、同社のシングルライダースは内側に保温性の高いボアを使用。こちらは後に紹介するダブルライダースのボアと比べ、モコモコした素材となっているので、想像以上の暖かさを発揮する。
商品名:SINGLE RIDERS JACKET
カラー:BLACK
サイズ:M/L/XL/2XL
価格:4万2,900 円(税込)
立ち襟(スタンドカラー)は閉めることで、より防寒性が上がる。また、2つのスナップボタンが配置されているので、自分の首のサイズに合わせて調節が可能だ。
ダブルライダースジャケットは無骨な男の象徴
ダブルライダースジャケットの魅力は、やはり男らしいハードなルックスではないだろうか。
一般的なダブルライダースジャケットは左右またはフロントにベルトがあしらわれ、フロントジッパーが斜めに配置されている。
しかし、RIDEZのダブルライダースジャケットは、ポケットの数を左右のサイドポケットのみにすることで、無骨ながらもシンプルで清潔感のあるスタイリングが実現している。
また先程のシングルライダースジャケットと異なり、内側にサラサラしたボア素材を採用することで、容易な着脱はもちろんのこと保温性にも優れている。
内ボア仕様で最も気にするのは”着太り感”だが、しなやかで柔軟性の高いレザーによってすっきり着こなせる。いや、むしろ着痩せ効果ののような錯覚をおぼえる。
カジュアルな着こなしから、バイカースタイルとしてのハードな着こなしもこの一着があれば問題なしだ。
夜になるとファスナーを閉めることで保温性が上がり、見た目の印象も大きく変わる。
商品名:DOUBLE RIDERS JACKET
カラー:BLACK
サイズ:M/L/XL/2XL
価格:4万2,900 円(税込)
ジッパーを首元までしっかりと閉めることで風の侵入を防ぐだけではなく、ジャケットの印象を大きく変えることもできる。つまり、一着で何パターンもの着こなしが楽しめるということだ。
実際、ダブルライダースジャケットの印象を大きく左右する部位こそ”襟”なのである。
ライダースの共通ディテール
ライダースの袖は長く設計されており、手首から風の侵入を防ぐほか、手が長く見える造りになっている。とは言え、シートに跨りハンドルを握った際、袖がやたらと短くなるライダースが多いのも事実。
しかし、ライズのライダースであれば袖が短くなりにくく、柔らかなレザーを使用しているので窮屈な思いもしない。ましてや日本人の体型に合わせて造られているので、着丈も極端に短かったり、長かったりせず、説妙なバランスを保持してくれる。
さらに採用されたダブルジッパーの下側を解放することでゆとりが生まれ、乗車時の快適性をより向上させてくれる。
ブラックパンツとの相性性
デニムやワークパンツにも似合うことはいうまでもないが、特に細身のブラックパンツとの相性は格別。
やはりライダースジャケットは根底に不良文化が紐づいているだけに、ブラックコーデをすることで”悪っぽさ”が引き立つ。なにより、バイクに乗った時に自分も車両も格好良く魅せる、その要素の一つに”悪っぽさ”がいいアクセントとなっているのだ。
憧れから自分のものに
一昔前に輸入されていたレザージャケットはどれも高額で、日本人の体型に合わないものばかり。しかし、昨今の製品は日本人の体型に合うだけではなく、レザー自体の品質が優れており、誰でも無理なく購入することができる安価な価格となっていいる。つまりこれは冒険するのではなく、確実に自分にピッタリの一着を見つけることができるということだ。
また、レザーの醍醐味は長年愛用することで生まれる”経年変化”ではないだろうか。着れば着るほどレザーが自分の体型に馴染み、旅先での思い出とともに刻まれるエイジングがより深みを増すことだろう。
自分の一着を見つけて、憧れのライダースジャケットを育ててみてはいかがだろうか。