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ガソリンタンクを自分で塗装したものの、給油の際にガソリンがこぼれてしまい、頑張った塗装が溶けてしまった…そんな悲しい思いをしたことがある人もいることでしょう。実は筆者も過去に経験したことがあります。
今回はD.I.Y.初心者ペイターのために、スプレー缶による塗装方法とやってしまいがちなミスについてお話していきましょう!
スプレー缶塗装は塗料選びが重要!
スプレー塗料なんてどれも一緒でしょ?最終仕上げのクリアを厚く塗れば大丈夫でしょ?なんて軽く考えていると痛い目に遭うことになります。
ホームセンターなどで売られている一般的なスプレー缶塗料は「ラッカー塗料」というもので、そもそも”耐ガソリン性”がありません。ガソリンが付着するおそれがない箇所の塗装であれば問題はありませんが、ガソリンタンクへの塗装は向いていません。
2液ウレタンスプレーがおすすめ
スプレー塗料を使ってガソリンタンクを塗装するのであれば、耐ガソリン性のある2液ウレタンスプレーがおすすめです!(1液は耐久性が劣るので2液が良い)
ウレタンスプレーは密着度が高く、高級感のあるツヤを簡単に出すことができます。また、弾性があるので内部で縮み(ひび割れ)が起こっても表面まで到達しにくいのも特長のひとつ。そして、ガソリン耐性があり、傷がつきにくい。
純正塗装は剥離しないこと
純正塗装を剥離してから塗装した方がキレイに仕上がるのではないかと考えるかもしれませんが、純正塗装を剥がすことで、サビが進行しやすくなる場合がありますので、できる限り純正塗装は剥がさず、紙ヤスリで傷をつける程度で大丈夫です。
色にもよりますが、その後は下塗りとしてホワイトで仕上げます。
無塗装の場合はサーフェイサーを使用
無塗装スチール素材に塗装する場合は、下地処理として必ずサーフェイサーを使いましょう。この作業を怠ると、塗装の内側から腐食(サビ)してしまう可能性があり、ペイント剥がれの原因となります。
トップコート(仕上げ塗装)も2液ウレタンで!
ガソリンタンクのペイントが完了したら、最終仕上げとしてクリア塗料(マットorグロス)を吹き付けます。スプレー缶1本で足りるだろうと思ってしまいますが、この最終仕上げがもっとも重要!
思い切って2本使い、しっかりとコーティングしてあげましょう。
ラッカーの上からウレタンを吹きつけると、場合によっては縮みが起こることもあるので、塗料の種類は統一することが重要です。さらに、塗装前にはシリコンオフなどの脱脂剤を使って油分を取り除く下準備をすることで、キレイに仕上がります。
以上、ガソリンタンクをスプレー缶塗装する方法と注意点についてご紹介でした。この記事をきっかけに、ぜひ長期連休のうちに自家塗装にチャレンジしてみてください!
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