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伝統的な日本の瓦とチョッパーが融合したこちらのユニークなカスタムマシンは、奈良県生駒市にショップを構える飴色塗装店が製作したもの。
「もしも奈良時代の職人がペイントしたら」をカスタムコンセプトに製作。奈良県といえばお寺、お寺=瓦、瓦といえば鬼瓦、と連想されるように外装のデザインが決定していったそう。
それから彫刻刀で1年半もの月日を費やし、ひとつひとつ手彫りで鬼瓦スタイルの外装を造形したとのことで、気が遠くなる様な作業が目に浮かびます。
彫刻刀で1年半も費やした「鬼瓦スタイルチョッパー」
瓦はメタリック塗装で、瓦特有の黒光りを見事に表現。また、瓦を除く色付きのパーツは、お寺の柱をイメージした朱色で、復元彩色から9色使いでキャンディーフレークをまぶして仕上げにエイジング塗装を施したもの。
これから経年変化を経て、さらにエイジングされていく過程が楽しめるカスタムマシンというわけですね。
寺をモチーフとした塗装のドラッグバーにビンテージグリップがセット
お寺の柱をイメージしたデザインがペイントされたドラッグバーは、ドッグボーンライザーを介して装着。
また、ミラーをトリプルツリーに直接取り付け、ミニメーターに換装することでハンドル周りをすっきり演出。
丹精を込めて仕上げられた鬼瓦デザインの燃料タンク
先の通り瓦をイメージして作られた外装の中でも特に注目すべきはこちらの燃料タンク。長時間費やし製作された鬼瓦の彫刻には、魔除け・いたずら防止効果があるとのこと。
また、フレームネック周りにも瓦風のレリーフがあしらわれており、徹底して作り込まれたアートワークから同店のこだわりが感じられる。
細かなパーツにも瓦レリーフと寺風塗装で統一感
オイルタンクもしかり、エアクリーナーカバー、マフラーガードに至るまで、抜かりなく瓦モチーフで作られたパーツがセットされています。シートステッチの和柄デザインも◎。
デザイン性だけではなく利便性も確保したリア周り
リアフェンダーにも瓦のレリーフ加工が施され、実用性のあるリアキャリアを違和感なく配置。サドルバッグはトルクレザー製を装着し、こちらも瓦と共に経年変化が楽しめる。これから何十年先まで楽しませてくれる、最高の相棒なのではないでしょうか。
ベース車両 | 1980 H-D FLT |
---|---|
ナセル | ワンオフ瓦加工 |
フレーム | Paughco |
フロントフェンダー | ワンオフ瓦加工 |
フロントホイール | 21インチスポーク |
フロントタイヤ | Avon MKⅡ 3.00-21 |
ハンドル | ドラッグバー |
ライザー | ドッグボーン |
グリップ | ビンテージ |
ブレーキマスター | アルミ |
ミラー | ラウンド |
メーター | スーパーミニ |
ガソリンタンク | マスタング ワンオフ瓦加工 |
エンジン | Shovel |
カム | Andrews Jカム |
エアクリーナー | ワンオフ瓦加工 |
キャブレター | S&S E |
マフラー | ワンオフ |
ヒートガード | ワンオフ瓦加工 |
シフト | ハンドシフト |
オイルタンク | ワンオフ瓦加工 |
シート | ワンオフ |
ミッション | 5速 |
リアショック | ショートサス |
リアフェンダー | ワンオフ瓦加工 |
サドルバッグ | Trque Lethers |
リアホイール | 16インチスポーク |
リアタイヤ | Duro |
リアブレーキキャリパー | 4ポット×2 |
テール | クラシック |
ウィンカー | スモールブレット |
ペイントショップ名 | 飴色塗装店 |
ペイントスタイル | 鬼瓦 |