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転ばないバイクを目指して開発された次世代の三輪スポーツバイクNIKEN(ナイケン)や、125、155、300ccの排気量モデルがラインアップに並ぶTricity(トリシティ)と同様の、リーニングマルチホイール(LMW)テクノロジーが採用されたヤマハ発動機の電動モビリティ「TRITOWN(トリタウン)」をご存じでしょうか?
まだ市販化されてはいませんが、話題を集めている新感覚の立ち乗り電動3輪モビリティ「トリタウン」を試乗してみましたのでご紹介いたします!
https://forride.jp/motorcycle/niken-girls
https://forride.jp/motorcycle/tricity300_night
ヤマハ「TRITOWN(トリタウン)」※コンセプト
トリタウンは“ラストワンマイルを楽しく快適に移動するため”に作られた電動パーソナルモビリティです。
ユニークなフォルムは鳥の翼や魚の骨格からヒントを得たBiomimicry(生体模写)というデザインアプローチで、独自のフレームワークを有しています。また、軽量かつ高強度を追求し、バッテリーなどのコンポーネントはコンパクトに収められています。
ヤマハの独自技術である3輪のリーニング機構とネイキッドスタイルのデザインが見事に調和し、ヤマハ発動機ならではの唯一無二のスタイルへと仕上がっています。
トリタウンのディテール
操作はハンドル右側に設けられたサムスロットル(親指で押し込むタイプのスロットル)が採用されており、バイクのように手首を捻るスロットルとは異なり直感的かつ簡単に操作することができます。
円形のディスプレイ中央にはメイン電源ボタンが配置され、スピードや電池の残量を確認することができます。なにより、一般的なデジタルディスプレイの概念を覆す独自性のあるデザインが最先端を行くヤマハ発動機らしくて良いですね!
バッテリーは車両の中央に配置。大きさは電動アシスト自転車に用いられるバッテリーと同等のサイズですので、充電のための脱着も簡単に行えます。外観のデザインを損ねることなく、車体の一部として綺麗にハマっていますね!
そして、最大の特長は何と言っても質実剛健の前二輪ではないでしょうか。トリシティやナイケンと同様に転ばないバイクを目指した独自開発によるLMWテクノロジーが採用されています。
とはいえ、走行時は自分でバランスを取る必要があります。停車時はロックレバーを引くことで車体が固定されます。
トリタウンを試乗した感想
羽田イノベーションシティで開催された「Sunday-E-Park」で特別に試乗させてもらいました。
まずは乗車をしてからロックレバーを解除します。そのままでは倒れてしまうのでバランス取りを行うのですが、そこまで意識をすることなく水平を保つことができました。実際に走り出してみると二輪のキックボードとは比べ物にならないほどの直進安定性を実感しました。
コーナリングではスキーのような体の重心移動で左右に進みます。二輪とは違って体を使ったアクションが楽しめるのは、リーニングマルチホイールだからこその面白さと言えましょう。電動スクーターやキックボードなど、さまざまな電動モビリティを体験してきましたが、トリタウンはどのジャンルにも当てはまらない唯一無二の電動モビリティでした。
現在はまだ開発段階ですが、周りの電動モビリティと差を見せつけるにはうってつけの1台ではないでしょうか!
いやはや、発売される日が実に楽しみな一台でした。