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平成のビッグスクーターブームを巻き起こしたヤマハの銘車「マジェスティ」以降、“MAXシリーズ”として同社スクーターモデルの中核を担う「XMAX」は、2018年から日本市場に投入されました。なお、欧州マーケットをメインとして開発されたため、ヨーロッパにおいてはその前年となる2017年より発売されていました。
当時ニューモデルとしてご紹介した過去記事によると、「XMAX」は走る楽しさと実用機能を調和させグローバル展開を担える製品として設計と記載しています。この狙いは見事に成功したと言えましょう。
「XMAX 300」が6年ぶりのモデルチェンジ!
そして、こちらが新たに発表された「XMAX 300」ヨーロッパ仕様2023年モデルです。ヤマハのリリースには「初代以来6年ぶりのモデルチェンジで、”Condensed 7days Mobility”をコンセプトに開発」と記載されています。
2023年モデルの「XMAX 300」はココが変わった!
変更された点の第一にあげられるはスタイリングです。MAXシリーズの象徴である”Xモチーフ”が随所に織り込まれています。
先代モデルより各部のエッジが立っていて、よりシュっとした印象に仕上がっています。
機能面で最大の変更は、ライダーが所有するスマートフォンの情報やナビ情報を表示できる、4.2インチカラーTFTディスプレイが採用されています。
今や必需品となったスマートフォンですが、ナビ情報までディスプレイで表示できるというのは非常に実用的なアップデートと言えます。
さらに、この6年間で普及したことに合わせて、灯火類はすべてLED化が図られています。
シート形状も変更され、大幅に足付き性が向上しています。そうなんです。最近のヤマハ製スクーターは欧州北米マーケット向けの影響か、シート高が日本人には少し高かったのです。
ですが、スペックを見るとシート高は795mmとのことで、ちょっとまだ高いように感じますが、シートフォームの形状で足付き性がカバーされているということでしょうか。実車試乗が待ち遠しい限りです。
日本では来夏以降に「XMAX 250」が発売される!
ヤマハ自慢の「BLUE CORE(ブルーコア)エンジン」など、基本部分には大きな変更はない模様です。
ちなみにブルーコアエンジンというのは、「走りの楽しさ」と「燃費・環境性能」の両立を高次元で具現化するためのヤマハのエンジン設計思想のこと。具体的には、高効率燃焼、高い冷却性、ロス低減の3点にフォーカスして性能実現を目指しています。
なお、今回発表された「XMAX 300」のエンジンを250ccに縮小した「XMAX 250」は来夏以降に日本導入予定であることも、併せて発表されています。
早くもラインアップに追加される日が待ち遠しいですね!
「XMAX 300」のスペック
エンジン型式 | 水冷単気筒SOHC4バルブ BLUE COREエンジン |
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排気量 | 292cc |
最高出力 | 20.6kW / 7,250rpm |
最大トルク | 29.0Nm / 5,750rpm |
車両重量 | kg |
全長×全幅×全高(mm) | 2180×795×1410 – 1460 (アジャスタブルスクリーン) |
最低地上高(mm) | 135 |
シート高(mm) | 795 |
変速機 | 無段変速 |
燃料タンク容量 | 13.2L |
タイヤサイズ | 前:120/70-15、後:140/70-14 |
カラー | ダークガソリン、テックブラック |
価格(税込) | 未定 |