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2023年3月24日(金)〜26日(日)に開催された、年に一度のバイクの祭典「東京モーターサイクルショー2023」の取材レポート、日本4メーカーのラストはカワサキです!
※ホンダ、ヤマハ、スズキ各ブースのレポートは最下部のリンクよりご覧ください。
アミューズメントパークを実現したホンダ、初心者を優しくいざなったヤマハ、鼓動を高めたスズキに対して、多数の最新モデルを国内初披露するという力業に出たカワサキ。さて、カワサキはどんな出展内容だったのでしょうか?
多数の国内初披露モデル&ニューモデルで圧倒!
3月に入ってから2023年モデルを大量に発表したカワサキは、それら国内初公開モデルを展示して注目を集めていました。
写真はオートハイビームを新たに採用したハイパフォーマンススポーツツアラー「Ninja H2 SX SE」です。相変わらず圧倒的な存在感でした!
スーパースポーツモデルからネオクラシック、カスタムまで、そのバラエティの豊富さは他社を凌駕していました。
とりわけ注目を集めていたのはステージ上に展示されていた「Ninja ZX-4RR」。軽量コンパクトな車体に最高出力59kWを発揮する水冷並列4気筒エンジンを搭載するスーパースポーツモデルです。
リヤサスペンションには「Ninja ZX-10R」と同タイプのSHOWA製BFRC-liteを採用。スポーツライディングを楽しめる仕様とされています。
400ccクラスから4気筒スーパースポーツモデルが絶えて久しいなか登場する「Ninja ZX-4R」シリーズの実車を拝むことができたのは収穫でした。
エリミネーターが注目のマト!
そんな充実したカワサキブースにあって圧倒的な人気を誇っていたのは2台からなる「エリミネーター」兄弟でした。上掲はスタンダードモデルの「エリミネーター」。独自のロー&ロングフォルムでひときわ目を引くクールなスタイルを与えられたクルーザーモデルです。
さらに、こちらは「エリミネーター」の上級モデル「エリミネーター SE」。
ステージ上の展示車両だけでなく、太っ腹なカワサキは跨る体験用車両も用意していたのですが、そこは長蛇の列となっておりました!
「エリミネーター」兄弟が搭載するのは総排気量398ccの水冷並列2気筒DOHC4バルブエンジン。低速域での豊かなトルクによる良好なコントロール性を実現。高速走行時には、力強いパワーとリニアなレスポンスを発揮します。
最高出力は35kW@10,000rpm、最大トルクは37Nm@8,000rpmと、先代同様になかなかに高回転型ですね。
それより「エリミネーター」で言及すべきはスタイリング。モーターサイクルが持つ普遍的なデザインを継承しながら、タンクからテールにかけて水平基調の造形が際立ちます。低いシートに腰を下ろすと、ハンドルは腕を自然に伸ばした位置に、ステップは膝が適度に曲がる位置に用意されています。
大排気量モデル並の存在感のある車体ですが、一方で軽量化を追求しており、扱いやすさ・安心感を高めてライディングのストレスを軽減しています。
実際、シート高は250~500ccのカワサキ・オンロードモデルの中で最も低い735mmを実現しています。
250ccクラスで圧倒的に豊富なモデルバリエーションを誇るカワサキですが、これで400ccクラスにも4気筒スーパースポーツモデルとクルーザーを追加することになります。
カワサキの狙いはなんなのでしょうか?凄まじい来場者数で多忙を極めるなか時間を割いて、カワサキ営業統括部業務部販売促進グループ主任の赤池佑介さんが教えてくれました。
実は「エリミネーター」というモデル名を付与するにあたって個人的には「4気筒じゃないの?」と言われてしまうのではないかと少し心配していましたが、まったく杞憂でしたね(笑)
4気筒だった昔の「エリミネーター」を知る人は懐かしんでくださいますし、若いライダーさんは真正面からとらえて「カッコいい!」と褒めてくださいます。正直ここまで大きな反響をいただけて驚いています。
生まれ変わった「エリミネーター」はモーターサイクルを生活を彩るアイテムの一つと捉えるような、豊かな生活をおくるうえで一つのツールとしてモーターサイクルを楽しむような、そんな若いライダーさんに楽しんでいただけるようにと企画されました。ですから足付き性は極力低くしましたし、個性を演出するカスタムパーツも車両と同時に開発しました!
展示車両に装着されていたサドルバッグは、そんな純正アクセサリーのなかの一つだそうです。赤池さんは続けて語ります。
この「エリミネーター」はカワサキとして「こういうバイクがあったら良いよね!」というコンセプトありきで出来上がったモデルなんですよ。
カワサキは250ccクラスについてはスーパースポーツモデルからロードモデル、アドベンチャースポーツモデルまで幅広くラインナップしていますが、これで400ccクラスも充実します。若いライダーの方が選ぶことが多いアンダー400ccクラスに魅力的な車両を増やすことで、新しくバイクに乗る方が増えたら何より嬉しいですね。
日常使いから通勤通学、ツーリングまで、爽快なライディングの世界にライダーを導いてくれそうな「エリミネーター」兄弟は間違いなく人気モデルに駆け上がることでしょう。
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