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ついに、カワサキから電動モーターサイクル「Ninja e-1」と「Z e-1」の発売が決まりましたね!これで両モデルの市販が始まり、電動モーターサイクル時代の幕開けとなるのでしょうか?
両モデルの実力を確かめるべく、400ccクラスのカワサキ車と比較していきましょう!
「Ninja e-1」は「Ninja400」と同等なのか?
まず、「Ninja e-1」が日本で発売が発表されました。定格出力0.98kWの原動二種クラスながら、400ccクラスに匹敵する本格的な車体に、電動モーターならではの素早いレスポンスと大きなトルクが加わり、静かで俊敏な走りを実現しています。
「Ninja」の名にふさわしいフルカウリングの車体、俊敏なハンドリング、卓越した重量バランス、ひとクラス上の足回りなど、カワサキのフィロソフィーを継承する「Ninja e-1」は、日常の移動に新たな喜びをもたらすモデルとして開発されました。
電動モデルでエンジンは搭載されず、その代わりに400ccクラスのトルクを発揮するゼロ・エミッションのブラシレス電動モーターとリチウムイオンバッテリーパックを2個搭載。
最高出力は9.0kW / 2,600-4,000rpm、最大トルクは40Nm / 0-1,600rpm。この低回転からくる最大トルクはなんと「Ninja 400」の37Nm / 8,000rpmを上回ります!
車体寸法(全長×全幅×全高)は1,980×685×1,105mm。これは「Ninja 400」の1,990×710×1,120mmとほぼ同等で、車両重量は140kg(バッテリー2個含む)で「Ninja 400」の167kgよりも遥かに軽量です。
スペック上から見ても「Ninja e-1」は「Ninja 400」と引けをとらないようですが、電動モデルであるためトランスミッションがないことから、高速巡行においては不利かもしれません。
BEV(バッテリーEV)の走行性能はモーターの出力に、そして航続距離はバッテリーの容量に依存することが知られています。「Ninja e-1」が搭載するモーターの出力は上記の通り最高出力9.0kW / 2,600-4,000rpm、最大トルクは40Nm / 0-1,600rpm。
バッテリーは50.4V/30Ahの可搬式バッテリーを2個搭載。車体から取り外して家庭用電源で充電できますが(充電器別売)、車体に取り付けたままアダプター(別売)で充電することも可能です。
航続距離は55km(ROADモード、60km/h定地走行値、1名乗車時)。原付二種としては許容範囲かもしれませんが、少し物足りない感じがしますね……
車体構成は「Ninja 400」と遜色ないもの。信頼性の高いスチール製トレリスフレームを採用しています。
フロントフォークはインナーチューブ径41mmのテレスコピック正立タイプ、ブレーキにはシングルディスク290mmを装備。前タイヤサイズは100/80-17M/C 52S。
リヤサスペンションはユニ・トラックで、後ブレーキはシングルディスク220mm。
機能パーツは無駄に高機能化されず、かえって好感が持てます。電動モデルらしい機能としては、走行モードが「ROAD」と「ECO」を選択可能で、一時的な加速力を得られる「e-boost」や、駐輪時に便利な「ウォークモード」の装備があります。
カラーラインアップはご覧いただいた“メタリックブライトシルバー×メタリックマットライムグリーン”の1色のみ。車両本体価格は106万7,000円(税込)……高価ではありますが、日本の4大メーカー製としては初の電動モデルですからね!なお、発売日は2024年1月13日(土)です。
「Ninja e-1」のスペック
パワーユニット | バッテリー&モーター |
最高出力 | 9.0kW / 2,600-4,000rpm |
最大トルク | 40Nm / 0-1,600rpm |
車両重量 | 140kg(バッテリー2個含む) |
全長×全幅×全高(mm) | 1,980×685×1,105 |
ホイールベース | 1,370mm |
シート高 | 785mm |
最低地上高 | 160mm |
変速機 | なし |
充電時間 | 3.7時間×2(普通充電のみ) |
一充電走行距離 | 55km(ROADモード、60km/h定地走行値、1名乗車時) |
タイヤサイズ | F:100/80-17M/C 52S、R:130/70-17M/C 62S |
カラーラインアップ | メタリックブライトシルバー×メタリックマットライムグリーン(SL1) |
価格(税込) | 106万7,000円 |
「Z e-1」は「Ninja e-1」のネイキッド版!
続いてご紹介するのは、「Ninja e-1」と同時に発売される「Z e-1」です。
今さら言うまでもありませんが、「Z e-1」は「Ninja e-1」のネイキッドバージョンとして登場しました。
スペックはほぼ同様なので、スタイリングが重要なポイントとなります。
「Z e-1」のカラーラインアップはご覧の“メタリックブライトシルバー×メタリックマットライムグリーン(SL1)”のみで、車両本体価格は101万2,000円(税込)です。
発売日は「Ninja e-1」と同じく、2024年1月13日(土)です。
「Z e-1」のスペック
パワーユニット | バッテリー&モーター |
最高出力 | 9.0kW / 2,600-4,000rpm |
最大トルク | 40Nm / 0-1,600rpm |
車両重量 | 135kg(バッテリー2個含む) |
全長×全幅×全高(mm) | 1,980×730×1,035 |
ホイールベース | 1,370mm |
シート高 | 785mm |
最低地上高 | 170mm |
変速機 | なし |
充電時間 | 3.7時間×2(普通充電のみ) |
一充電走行距離 | 53km(ROADモード、60km/h定地走行値、1名乗車時) |
タイヤサイズ | F:100/80-17M/C 52S、R:130/70-17M/C 62S |
カラーラインアップ | メタリックブライトシルバー×メタリックマットライムグリーン(SL1) |
価格(税込) | 101万2,000円(税込) |
日本が誇る4大メーカーのカワサキが初めて発売した、電動スポーツモーターサイクルとなる「Ninja e-1」と「Z e-1」をご紹介しました。
航続距離と価格には課題が残っているようですが、それでも原付二種としては許容範囲内ですね。記念すべきモデルですので、興味のある方はお近くのカワサキプラザや取扱店へ足を運んでみてはいかがでしょうか。