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カワサキから、誰もが気軽にオフロードを楽しめるデュアルパーパスモデル「KLX250」と、扱いやすい車体特性で人気を博した「D-TRACKER X」の2016年モデルが新発売されます。おめでたいはずなのですが、両モデル名の末尾には「Final Edition」の文字が…2016年モデルをもって販売終了となるようです!
KLX250 ファイナルエディション
まずは「KLX250 ファイナルエディション」からご紹介します。そもそも現在まで続いてきた「KLX250」の初代は1993年に販売開始されました。まだバブルの残り香が漂う頃のこと。闘う4ストと呼ばれ、125ccクラス並の軽量な車体に水冷4ストロークエンジンを搭載した意欲的なオフロード・バイクとして、人気を集めました。
初代モデルを意識したカラー&グラフィック
今回発表された「KLX250 ファイナルエディション」の特徴は、最後を飾るに相応しいカラー&グラフィックの採用にあります。気づいた方も少なくないと思いますが、本モデルは1993年にデビューした初代モデルを意識した仕上がりなのです。初代は青紫のようなカラーだったフレーム(本モデルのシートの色)がライムグリーンに、グラフィックがトレンドを盛り込んだ仕様となっていますが、ひと目見て懐かしさを感じる方も少なくないのでは?
性能および諸元は、2015年モデルからの変更はありません。デビュー当時は闘っていた「KLX250」も、時代と共に”気軽にオフロードを楽しめるデュアルパーパスモデル”へと成長して行きました。それでも当時話題となった、粘り強くそれでいて高回転域まで吹けあがる水冷DOHC4ストローク単気筒エンジンは健在。
またサスペンションは、フロントにはインナーチューブ径43mmのカートリッジ式倒立フロントフォークを採用。本モデルではアウターチューブがブラックアルマイト加工されています。また、ホイールリム・ハンドルバーはブラック塗装が採用されています。カラーラインアップは、このライムグリーンのみ。
発売予定日は2016年5月15日となっております。
KLX250 ファイナルエディションのスペック
全長×全幅×全高: 2,200×820×1,190mm
軸間距離:1,430mm
最低地上高: 285mm
シート高: 890mm
キャスタ/トレール: 26°30’/105mm
エンジン種類/弁方式:水冷4ストローク 単気筒/ DOHC4バルブ
総排気量: 249cc
内径x行程 / 圧縮比:72.0mm×61.2mm / 11.0:1
最高出力:18kW(24PS)/ 9,000rpm
最大トルク:21N・m(2.1kgf・m)/ 7,000rpm
メーカー希望小売価格:56万4,840円(税込)
発売予定日:2016年5月15日
D-TRACKER X ファイナルエディション
続いては、「D-TRACKER X ファイナルエディション」をご紹介しましょう。こちらの初代は、1990年代後半に海外で一気に盛り上がりを見せた”スーパーモタード”(日本国内ではスーパーバイカーズ)を意識したモデルとして、1998年に販売開始されました。上述の「KLX250」をベースに、ハンドル形状の変更・前後ホイールを17インチ化しての登場でした。2008年のフルモデルチェンジにより、名称が「D-TRACKER X」へと変更されました。
Final Edition特別カラーを採用
さて、「D-TRACKER X ファイナルエディション」です。本モデルも、「KLX250ファイナルエディション」同様、懐かしさを前面に押し出しています。シュラウドには大きく「D」が描かれたグラフィックに加えて、Final Editionのロゴをデザインに採用しています。タンク・前後フェンダー・ヘッドライトカバー・サイドカバーもFinal Edition特別カラーです。また、ホイールリムにはグラフィックに合わせたアルマイト加工が施されています。
カラーラインアップは、このブルー21のみ。こちらも性能および諸元に変更はありません。発売予定日はコチラも2016年5月15日です。
D-TRACKER X ファイナルエディションのスペック
全長x全幅x全高:2,130×795×1,125mm
軸間距離: 1,420mm
最低地上高:225mm
シート高:860mm
キャスター / トレール: 25°30’/ 73mm
エンジン種類 / 弁方式:水冷4ストローク 単気筒 / DOHC4バルブ
総排気量: 249cc
内径x行程 / 圧縮比: 72.0×61.2 / 11.0:1
最高出力: 18kW(24PS)/ 9,000rpm
最大トルク:21N・m(2.1kgf・m)/ 7,000rpm
メーカー希望小売価格:58万5,360円(税込)
発売予定日:2016年5月15日
いかがでしたか? 1990年代から生き長らえて来た両モデルのファイナルエディション。その時代にバイク好きになった筆者にとっては大変懐かしく、また「思えば遠くに来たもんだな、俺たち」と、仲間が現役を退くようで、少し寂しくなりました…。