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水冷1,200ccへと進化を遂げたトライアンフの代名詞「ボンネビル」。今回は、そんな新型ボンネビルを、早速試乗してきましたので、レポートしたいと思います!
温故知新のモダンクラシックモデル!
トライアンフと言えば1902年に初めてのモーターサイクルを生産してから、なんと創業114年!外見には伝統が佇んでいますが、よく目を凝らして見れば実は最新技術が潜む車両となっています。
ポジションは自然に手が届き、自然に足が乗せられるステップ位置。これぞまさに”ジェントルバイク”と言ったところ。
“外車”というと、まずはどうにも車高の高さが気になるのですが、身長163cmの筆者でも両足ペタペタ。跨ってみれば「新型ボンネビルもこんなに足つき良いの?」といった予想外の人懐っこさでした。
2連メーターのライダービューはクラシックな雰囲気ですが、メーターは電子式。セルボタンはキルスイッチと併用で、スイッチボックスには通常のボタンの他にモードチェンジボタンやインフォメーションボタンなどが配置されています。
フィン付きのシリンダーからすると空冷エンジンかと思いきやラジエーターが! そう、2016年から水冷になっているのです。時代は変わっていくのです! ちなみに排気量も1,200ccと大幅アップ!
クラシックな外見でもフロントはダブルディスクになっているので制動力に不安なし。ホイールサイズはイメージ的にフロント19インチのリア17インチかと思ってたけど、フロント18インチのリア17インチ。だから足付き性が良いのですね。
フェンダーステーにはTriumphのロゴが入るという、芸の細かさに脱帽!
右スイッチボックスの「Mボタン」を押すことで雨の日などに不用意なトルクをかけないようにする「RAIN」モードにすることができるのです(点火系で制御しています)。
しかし、その「Mボタン」を右スイッチボックスに付けるのも良いですが、このアマルキャブ風インジェクションの上側ベゼル(金色の部分)をスイッチとしてモードチェンジさせるくらいの粋な計らいがあってもイイと思いますが、どうでしょうか。装飾パーツなわけですし! 社外パーツメーカーさん、このアイデアいかがでしょうか?
ボンネビルT120の評価
ツーリング度:★★★★☆
街乗り度:★★★★☆
初心者度:★★★★★
所有欲:★★★☆☆
走らせてみれば、もう良い意味で「普通」。乗っていて何も心配な点は無いですし、もう何も怖くない。車格のコンパクトさや車体の軽さ、そして取回しのよさなどを加味しても、初めての大型車両という人にもオススメできます。それでいて他のライバル車とは風格も品位もジェントル感も二枚も三枚も上です。ネガな部分としては145万円(税込)という価格ぐらいですが、買う価値は大アリです! まぁ輸入車ですし、価格としては妥当でしょう!