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先月開催されたハーレー・ライダーの聖地「スタージス」にて開催された”第76回スタージス・モーターサイクル・ラリー”にて、ドゥカティが「XDiavel Concept」を展示しました。
XDiavel Concept
1938年に第1回が開催された同イベントは、アメリカ最大のモーターサイクル・ラリーです。今回、初めてドゥカティがイベント・パートナーとなったことを記念して、ドゥカティ製クルーザーにアメリカン・クルーザーの聖地スタージスのスピリットを融合させたコンセプト・モデルが出品されたというわけです。
製作したのはローランド・サンズ
ベースとなったモデルは「XDiavel」。クルーザーらしい低回転域でトルクフルなエンジンと長距離移動に適したフォワードコントロールを有しつつ、ドゥカティらしいイタリアンテイストとハイパフォーマンスを併せ持つ、非常に珍しいモデルになります。
コンセプトモデルの製作者は、当サイトでも度々取り上げているカリフォルニアのカスタム・ビルダー、ローランド・サンズ氏。ハーレーのカスタムバイク製作のみならず、パーツからアパレルまでをデザインする「ローランド・サンズ・デザイン(通称:RSD)」を主宰しています。
ドゥカティ独特のトラスフレームにワンピースのガソリンタンク&シートを装着。ブラックアウトされた19インチフロントホイールをセレクト。
各部に採用されたアルミ削り出しパーツが、ドゥカティのDNAにスポーツチョッパーのテイストを加味しています。
スタージスでの評価は?
ドゥカティ・ノースアメリカ社のCEOのJason Chinnock氏は、「同じ空冷2気筒エンジン搭載車である我々を、多くの参加者がとても温かく迎え入れてくれました。我々とハーレーは道路をシェアする仲間であり、バイカーという同じ人種です。そしてお互いに異なるユニークな個性を有しています」と述べています。
一方のローランド・サンズ氏は「XDiavelはノーマルであっても狼の中の狼。十分なパフォーマンスを持っています。だから、このXDiavel Conceptでは機能面は触っていません。外観の美しさのみを徹底して追及しました」と述べています。
この美しいスポーツチョッパーには、ハーレー愛好家も受け入れられる魅力が備わっているのでしょう。ドゥカティによるスタージスへの参入は、ひとまずの成功と言って良いのではないでしょうか?
参考 – Ducati