この記事の目次
毎年一度、それも毎回場所を変えて10月の連休に3日間かけて開催される「VIBESミーティング」。基本は各県で1回、全国47都道府県を巡るというミーティングなので、毎年、開催場所は違う土地となる。
例えば去年は北九州市で開催され、今年は茨城県といった具合だ。昨年は3日間かけて現地に着き、3日間かけて帰って来たが、今年は開催期間の3日間だけとなった。近いから嬉しいかと言えばそうでもなく、九州からの仲間が何日もかけて戻って行くのを羨ましく感じていたりする…。
そんなVIBESミーティングに1万人を超えるようなハーレー乗りが、何故、全国から集まるのだろうか。
バイカーが集う「Meeting」
バイカーが集う「Meeting」…人が出会うという意味でそう呼ばれている。ハーレー系のミーティングは全国で数多く開催されているが、その中で最も規模が大きく、参加者も多いのがVIBESミーティングだ。
どれほど旅に慣れていても、九州のバイカーと北海道のバイカーが出会えることはそれほど多くないが、この場所に来れば会える。人と人との交流が、SNSなどに替わられている中で、実際に会って杯を交わして語り合うリアルさが、ここにはある。
もちろん、新たな出会いもあり、それが翌年の再会につながる…どこのミーティングでもそうしたドラマはあるだろうが、やはり、年に一度ぐらいは、どれほど遠くても走って会いに行こうという気にさせる…そんな場所がVIBESミーティングなのだろう。
一万人のキャンプ村
一万人以上もの人が3日間キャンプするのだから、当然会いたくても会えないということも多々起きる。自分のテントの場所を電話で聞かれても、広すぎて説明のしようがなくなるのだ。
主催者も参加者もスタッフも全てバイカーなので、イベント会社の開催するイベントのようにスムーズではないところも多々ある。当然、そういったことに怒り出す人もいるが、まずは、上手くいかないところも含め、楽しんだ者勝ちのイベントだということは知っておいて欲しい。
大勢の仲間とワイワイと笑っているグループも、二人だけでテントの前室でこじんまりと楽しんでいるカップルも、一人で上半身だけテントから出てビールを飲んでいる参加者も、それぞれ思い思いに楽しんでいる姿は、見ているだけでも楽しくなる。
ステージもあるし、飲食店の屋台からバイカー関係のファッションやアクセサリーなどの出店も200店舗近くが揃う様は、まるで一大屋台村のようだ。
そんな環境なので、自分で食料の確保をしなくとも心配ないし、もちろん自分で何かを作り隣の人に分けることで出会いが始まることもある。圧巻の大規模ミーティングは、一度参加すれば何故ここに多くのバイカーが集うのかがわかるのではないだろうか。