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昨秋のミラノショーで注目を集めたヤマハ「XSR900 Abarth」。BMW・ドゥカティ・トライアンフが先んじたメーカー製カフェレーサーという潮流に乗り遅れることなくヤマハが放った注目の1台です。
XSR900 Abarth とは?
「XSR900 Abarth」については、過去に当サイトでもしっかりとご紹介しましたとおり、ヤマハとイタリアのチューナー「アバルト」とのコラボレーションモデルであり、魅力的なカフェレーサーです。
限定695台の販売であり、プレミアム・カフェレーサーという位置づけとなります。
小振りなカウルとシングルシート、低くセットされたセパレートハンドル、そして「いかにも!」といった雰囲気漂う排気系に目を奪われます。
ミニカウル&シングルシートカウルはカーボン製!
低くセットされたセパレートハンドルと、限定モデルに特有のナンバリングプレートも。
排気系にはスロベニアの雄、アクラポビッチ製をセレクト!
シートレザーは高級感溢れるスウェード調であり、ステッチはアクセントカラーとして使われているレッド。プレミアム・モデル然とした、実に見事な仕上がりです。
XSR900 Abarth のオンライン予約が開始されていた!
そんな「XSR900 Abarth」ですが、気になるのは日本での発売。過去記事でも、「その日本導入はあるのか?朗報が入りましたら、続報としてお知らせしましょう!」と結んでいたのですが……、
飛び込んで来たのは残念ながら「悲報」でした……。
イギリス在住の知人から「XSR900 Abarthの予約始まったね~」なんて能天気なメッセージが届いたのであります。タイトル画像と上の画像は、ヤマハのイギリス法人のウェブサイトのキャプチャー。
よく見ると「Reserve」ボタンが設置されています! ヨーロッパでは1月17日より、オンライン予約が開始されていたのです。イギリス価格は9,999ポンド。参考までにドイツ・ヤマハとイタリア・ヤマハのウェブサイトを覗いたところ、同じようにオンライン予約が開始されていました。
XSR900 Abarth の日本販売はあるのか!?
ということで、今のところ残念な展開になりつつある「XSR900 Abarth」ですが、実は未だ望みが!
今回予約を開始したのは、最初の95台分。残り600台のうちの何台かが日本に入ってくる可能性があるのです。
今回ヨーロッパで開始されたオンライン受注95台の予約者(+1人の同伴者)は、Yamaha VIP Abarth Experience という特別なサービスを受ける権利があるのだそうです。5月1日~6月16日までの期間に、イタリア・ドイツ・フランス・スペイン・ポルトガル・オーストリア・イギリスのサーキットで開催されるイベントに参加でき、アバルト各車を試乗できます。
このVIP待遇は、どうしても欧州在住者限定のもの。だから今回は日本でのオンライン受注が始まらなかったとも理解できます。
いかがでしたでしょうか? まだ日本での販売に期待できる「XSR900 Abarth」。本車両の動画を眺めつつ、首を長くして発売開始のアナウンスを待ちましょう!
XSR900 Abarthのスペック
- 全長×全幅×全高:2,075×815×1,140mm
- ホイールベース:1,440mm
- シート高:830mm
- 車両重量:195kg
- エンジン種類 / 弁方式:水冷3ストローク3気筒 / DOHC4バルブ
- 総排気量:847cc
- 内径×行程:78.0×59.1mm
- 圧縮比:11.5
- 最高出力:84.6kW(115PS)/ 10,000rpm
- 最大トルク:87.5N・m(8.9kg-m)/ 8,500rpm