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イギリスのオフロードバイク・メーカー「CCM」から、フラットトラッカー・スタイルの魅力的なモデル「Spitfire」が発表される模様です。
今回は、この「Spitfire」をご紹介しましょう!
CCM Spitfire
タイトル画像でド~ンと紹介しておきながら、思わせぶりなこの画像。縦置きシングルにスカスカの外観。日本人ならパッと見、「エイプ?」と思ってしまいそうです。
元々が小さなメーカーである「CCM」ですが、この「Spitfire」は、そのなかで小さなワーキンググループが通常業務外にせっせと作り上げた入魂の新作です。
フラットトラッカー的なアクの強い外観は好みが分かれそうですが、チャレンジングな姿勢が素晴らしい!
一般的な日本人にとっては、最大の注目はエンジン。総排気量600ccの水冷単気筒DOHC4バルブ(しかもチタンバルブ!)です。最高出力は 55bhp、 最大トルクは 58N・mと、かなりのもの。このエンジンはKTMから供給されているSMWと同スペックとの噂があり、確認しましたが確かにその通り。これは期待が高まります!
が、しかし、「CCM」の母国イギリス人にとっては、注目はフレーム素材だとのこと。T45スチールが使用されているのですが、この素材は第二次世界大戦時にイギリス空軍で活躍した戦闘機「Super Marine Spitfire」にも用いられていたもの。彼らにとっては懐かしく、そして実用上も軽量・高剛性な素材なのです。
このT45スチールフレームを適用するため、CCMではわざわざベテラン溶接工を雇用したそうです。その結果(と軽量KTMエンジンも利いていることでしょう)、車両重量は乾燥で121kgを実現しています!
フロントフォークはホワイトパワー製倒立48mmフルアジャスタブルを採用。ブレーキキャリパーは前後ともにブレンボ製。ディスク径は前320mmぺタル、後220mmです。
フラットトラッカー・スタイルですので、低めのバーハンドルがセットされています。ヘッドライトには小さなカウルを搭載しています。いや、コレはライトのハウジングでしょうか?
リアフェンダー・テールライト・ウィンカーを上手く処理して、シンプルなリアビューを確保しています。ナンバープレートが装着されたときの外観が気になります。
シングルらしいスリムなシルエット。短いマフラーは、もう少し内側に配置してくれると、より良いような……。ブラウンのレザー張りのシートは完全なるシングル仕様。潔さが素晴らしい!
気になる価格と発売日は?
デザイン的には好みの別れるところでしょうが、マニアにとっては堪らない軽量ビッグシングル「Spitfire」ですが、その発売日は……すみません、未定でございます。
今月イギリスで開催される「Carole Nash MCN London Motorcycle Show」にて発表があると思いますので、それを楽しみに待ちましょう!
CCM Spitfire のスペック
最後になりますが、現在発表されている本車両のスペックを掲載しておきましょう。かな~り魅力的ですよ!