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昨秋、一気に派生モデルが投入された「R nineT」シリーズ。インターモトでリリースされ、今後のベーシックモデルの地位を引き継ぐことになったのが、この「R nineT Pure」です。
末永くBMW Motorrad を支えるに違いない「R nineT Pure」。その日本での発売日と価格が発表されましたので、復習的にご紹介しておきましょう!
R nineT Pure
これまでベーシックだった「R nineT」が足周りを強化されて上質なネイキッドモデルに進化したことは既報の通りです。魅力は大幅にアップしたのですが、それと共にプライスもググっと上がってしまったのは残念でした。
そこで投入されたのが、この「R nineT Pure」。各部を徹底的にソリッドに仕上げることで、より伝統のボクサーツインの存在感を際立たせつつ、魅力的なプライスに設定されています。
BMW Motorrad Japanのプレスリリースでは、
極限まで無駄を削ぎ落としたR nineT Pureは、1970年から1980年代の伝説のロードスターを彷彿とさせる、アルミキャストホイール、シートスチールタンク、取り外し可能なパッセンジャー用セカンダリーフレーム(フットレストを含む)を備え、精密鋳造部品の代わりに鍛造部品を採用している。
とあります。
モデルチェンジした「R nineT」がスプリングプリロード、コンプレッション、リバウンドが調整可能なアジャスタブル倒立フォークが採用されたのに対して、「R nineT Pure」はコンベンショナルな正立タイプを装備。
ボトムケースには、ソリッドな印象を醸し出す、ブラックペイントが施されています。スチール製のフロントフェンダーは、ガソリンタンクと同色にペイントされています。
ハンドルバーは自然なライディングポジションが採れるに違いない、一般的なバーハンドル。
「R nineT」と「R nineT Racer」ではスピード&タコの二眼メーターでしたが、「R nineT Pure」はスピードのみの一眼。シンプルで良い感じです。
70年代のスポーツモデルを彷彿とさせる5本スポークデザインのアルミ製キャストホイールを装備しています。
面白いのがコチラ! 「R nineT Scrambler」でお馴染みのモジュラー構造を採用したフレーム。フロントメインフレーム、リアメインフレーム、リムーバブルパッセンジャーフレームの3フレームからなります。
これはBMW Motorradがカスタムして楽しんで欲しいと採用した新機構(「R nineT Racer」も採用)です。それは……
このソリッドな車体が搭載している……
伝統のボクサーツインエンジンを自由に楽しむための装備と考えられます。
R nineT Pureは激安なのだ!
と申しますのも、「R nineT Pure」の車両本体価格(消費税込み)は……なんと、167万円!
これは水平対向エンジン搭載車としては、激安と言って良いでしょう。発売日は、2017年4月14日とされています。
ボクサーツイン搭載車でカスタムしたい方にとっては最高の一台となることでしょう!
R nineT Pureのスペック
残念ながら日本仕様のスペックは未公開ですので、参考のため、海外仕様のスペックを掲載しておきます。
- 全長×全幅×全高:2,105×920× – mm(ミラーふくむ)
- ホイールベース:1,491mm
- シート高:805mm
- 車両重量:220kg
- エンジン種類 / 弁方式:空冷4ストローク2気筒水平対向 / DOHC4バルブ
- 総排気量:1,169cc
- 内径×行程:101.0×73.0mm
- 圧縮比:12.0
- 最高出力:81kW (110ps) / 7,550rpm
- 最大トルク:116Nm / 6,000rpm