この記事の目次
「BELSTAFF(ベルスタッフ)」といえば、1924年に誕生したイギリスのライダースジャケット・メーカーです。
今回は、いまでも熱狂的なファンを多く持つベルスタッフの歴史と今についてご紹介いたします。
ベルスタッフの歴史
その長い歴史は、防水衣類の製造メーカーからはじまっており、防風や防水フィルムなど無かったこの時代に、「防水性」「防風性」「透湿性」「剛性」に優れた、オールラウンドな素材としてベルスタッフが選んだ素材が”ワックスコットン”でした。
ワックスコットンを使用したジャケットは、その透湿・防水性と剛性が高く評価され、ライダーはもとより、船員や冒険家、ドライバー、パイロットなど、過酷な環境下に身を置く人々から人気に火がつきました。
1950年代に入ると、バイク用ジャケットメーカーとしての人気が高まる中、代表作である「トライアルマスタージャケット」が発表されました。
トライアルレースで通算1,300勝以上をあげたサミー・ミラー をはじめ、多くのライダーたちがトライアルマスタージャケットを愛用し、その名前は瞬く間に世界にとどろきました。
また、機能性はもちろんスタイリッシュな外観はライダース・ファッションとして波及し、ハリウッドでも数多く映画で使用され、トム・クルーズ、ウィル・スミス、ブラッド・ピット、デイビット・ベッカムなど、数々のスター達に愛用されています。
進化を続けるベルスタッフ
ロンドンファッションウィーク期間中の6月14日、オールドビリングスゲートで2016年春夏ベルスタッフメンズコレクションが開催されました。
1930年台の映画『アラビアのロレンス』や冒険家『レビソン・ウッド』などの新旧の冒険家をモチーフにした2016年春夏シーズンは、『砂漠探検』をテーマに、ミリタリーをベースとしながら、現代的なアプローチでカスタマイズされた「エクスプローラー・ジャケット」や「トラッカー・ジャケット」などを発表しました
また、スペシャルゲストとして、砂漠探検がテーマの映画『Theeb(ディーブ)』の主人公ジャック・フォックス氏が登場しました。
パラシュートの構造から引用したテープディテールや軍用地図をモチーフとしたグラフィック、最新技術を用いて開発した素材がベルスタッフのアイコニックなシルエットに落とし込まれ、進化するミリタリーとして新たなスタイルとなっています。
2016年春に日本に上陸予定のベルスタッフは、アジアでの気候に適した素材や機能性などを取り入れた春夏コレクションを実現するために、クリエイティブチームも発足しており、意気込みも十分。
今後、日本のファッションシーンに新風を吹かせることになるでしょう。
【関連記事】
■靴したで有名な「STANCE」のイメージビデオがすこぶるオシャレ!
■FLOATからコラボモデル偏光サングラス「Hiker’s GAIA」が限定販売開始!
■カドヤの新作レザージャケット「ROID」の機能が素晴らしすぎる!
■モーターカルチャーの発信地としても注目される「US」の魅力【三軒茶屋店編】