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今秋開催された東京モーターショー&ミラノショーで主役の座を確保したのはカワサキで間違いないでしょう!
https://forride.jp/motorcycle/tms2017-kawasaki
東京モーターショーでは「Z900RS」と3台のコラボカスタムを展示!
https://forride.jp/motorcycle/kawasaki-z900rs-cafe
https://forride.jp/motorcycle/kawasaki-ninja-h2-zx
その直後に開催されたミラノショーでは、「Z900RS」ベースのカフェレーサー「Z900RS Cafe」とスーパーチャージド・エンジン搭載のスポーツツアラー「Ninja H2 ZX」を発表しました。
そんなカワサキですが、東京モーターショーでは国内ファンに向けて、「Ninja 400」&「Ninja 250」のモデルチェンジを発表してくれていました!
「Ninja 400」が「Ninja 250」と共通の車体に!
ミドルロードスポーツカテゴリーに新たな息吹をもたらすべく、フルモデルチェンジを受けた「Ninja 400」。同じくフルチェンした「Ninja 250」とほぼ共通となる軽量な車体に、トルクフルな総排気量399ccのパラレルツインエンジンを搭載しています。
エンジンのボア×ストロークは70.0×51.8mmと、旧モデルの68.4×54.3mmから変更を受け、最高出力も33.4kW(45PS)/ 10,000と、旧モデルの32kW(44PS)/9,500rpmから若干ながらパワーアップしています。
しかし今回のモデルチェンジ最大の注目はエンジンではなく、車体構成が「Ninja 250」と共通化されたこと。これによりホイールベースは1,370mmと、旧モデルの1,410mmから40mmも短くなり、よりクイックなハンドリングが期待されます。
車体の「Ninja 250」との共通化による効果は、車両重量に最も顕著に表れています。ニューモデルの車両重量は僅か168kg。旧モデルは209kgでしたから、RIZAPもビックリの40kgもの大幅減量に大成功しているわけです。これはパフォーマンスが楽しみです!
https://forride.jp/motorcycle/kawasaki-ninja-650-z650-2018
旧モデルの車体は「Ninja 650」と共通の車体構成だったワケですから、今回のモデルチェンジにより「Ninja 250」と共通化されたことで、軽くなって当然ですよね。
蛇足ながら、「Ninja 650」の今後が気になりますが……。
スポーティかつリラックスできる程よいアップライトなライディングポジションは旧モデルから継続。ワインディングや街乗り、ツーリングと幅広いステージでその走りが楽しめます。
装備にもコダわっており、LEDヘッドライトや液晶パネル付きメーターがその魅力をさらに高めています。
ということで、新しくなった「Ninja 400」は大幅な軽量化を果たしており、圧倒的にパフォーマンスも向上しているはず。これは発売が楽しみです!
「Ninja 400」のスペック
- 全長×全幅×全高:1,990×710×1,120mm
- ホイールベース:1,370mm
- シート高:785mm
- 車両重量:168kg
- エンジン種類 / 弁方式:水冷4ストローク並列2気筒 / DOHC8バルブ
- 総排気量:399cc
- 内径×行程:70.0×51.8mm
- 圧縮比:11.5
- 最高出力:33.4kW(45PS)/ 10,000rpm
- 最大トルク:38.0N.m(3.9kgf.m)/ 8,000rpm
「Ninja 250」は高機能化を果たしている!
一方、ハイパフォーマンス”Ninja”ブランドが提供する”走りを追求する悦び”と”スタイリング”を250ccクラスで実現させたことで好評を博した世界戦略車「Ninja 250」。デビューから10年目となる2018年モデルでは、エンジンからフレーム、スタイリングに至るまで刷新されています。
パラレルツインエンジンはさらにパワフルに、さらに扱いやすくなっています。具体的には……62.0×41.2mmのボア×ストロークはそのままに、圧縮比を11.3から11.6に高圧縮比化。スロットルバルブ径の拡大と相まって、最高出力は28.5kW(39PS)/ 12,500rpmと、旧モデルの23kW(31PS)/ 11,000rpmから大幅なパワーアップが図られています。
一方の車体ですが、「Ninja 400」と共通化されたことで重量増を懸念したのですが、それは杞憂に終わりました!フレームは先進の解析技術を用いたことで大幅な軽量化が可能となり、従来モデル以上の軽快な取りまわしとハンドリングが実現していると言います。
実際、ホイールベースは旧モデルが1,410mmですが、ニューモデルは1,370mm。旧モデルはデカかったんですね……
そして気になる車両重量ですが、旧モデルの172kgに対して、ニューモデルは167kg。5kgの軽量化を実現しているワケです。
「Ninja 250」は車体構成が「Ninja 400」と共通化されたことで、副次的なメリットが!
それがフロントフォークのインナーチューブ径アップ(37mmから41mmへ)、フロントブレーキディスク径アップ(290mmから310mmへ)、といった機能パーツのアップグレード。5kgの軽量化を果たしたうえに高機能化されたのですから、これまた喜ばしい限りです。
LEDヘッドライトや液晶パネル付きメーターなど、装備をグレードアップしているのも「Ninja 400」と共通です。
ということで、250ccロードスポーツの先駆者「Ninja 250」は、その魅力をさらに研ぎ澄ますことで、より多くのライダーの走りへの欲求を満たします。
両車ともに魅力が増しているぞ!
いかがでしたでしょうか?フルモデルチェンジを受けた「Ninja 400」&「Ninja 250」。
車体共通化を受けて大幅軽量化を果たした「Ninja 400」と、若干の軽量化と高機能化を果たした「Ninja 250」。筆者は、両車ともにポジティブな印象を受けました。共に国内販売が楽しみですね。その際には続報としてお伝えいたしましょう!
「Ninja 250」のスペック
- 全長×全幅×全高:1,990×710×1,155mm
- ホイールベース:1,370mm
- シート高:795mm
- 車両重量:167kg
- エンジン種類 / 弁方式:水冷4ストローク並列2気筒 / DOHC8バルブ
- 総排気量:249cc
- 内径×行程:62.0×41.2mm
- 圧縮比:11.6
- 最高出力:28.5kW(39PS)/ 12,500rpm
- 最大トルク:23.5N.m(2.4kgf.m)/ 10,000rpm