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バイクパーツの中でも意外におざなりにされてしまうのがシートではなかろうか?
だがシートに手間や情熱をかけるか否かで、カスタムの最終的な仕上がりは大きく変わってくるんです。特にフレームやシートレールをオリジナルにした人は、シートも底板からワンオフするとカスタムのステージはググッと上がる。
そこで今回はワンオフシートの製作を伝授します!
ワンオフシート製作は意外と簡単!?
まずはシート底板を用意。ここではFRPで底板を作るところから始めます。FRP樹脂とくっ付いてしまわないようにアルミテープを貼ります。
FRPを貼り込んで硬化させた後、必要部分のみをカットしたものがこちら。強度を出すためにT字型の出っ張りを付けてたりするのはさり気ないこだわりポイントです。もちろんFRPではなく鉄板やアルミ板で作っても構いません。
シート着座部分は名古屋の丸直シートさんにお願いします。表皮を選んで指示書を書きます。なお、表皮の色や艶はパソコンの画面で見るものと実際のものは微妙に違ってくるので、無料でも送ってもらえる表皮サンプルを先にGETして熟考しておくのが吉です。
真横や真上から写真を撮ってそれを元に手描きで指示を入れた別紙も製作。ノーマルシートにあんこ抜き・あんこ盛りなら大体の形状も分かってもらえますが、ワンオフシートの場合は高さなど細かく指示を入れておくことが大事です。
アンコ形状の指示書に従って、丸直の職人さんが一品ずつ製作してくれます。そこにシート表皮が縫製されていくのだ。
仕上がったシートがコチラ。通常は1週間から10日間ぐらいで仕上がってきます。シートベースの大きさやあんこ形状・デザインによって価格は変わってくるが、今回製作したシートの価格は下記の通り。
<価格>
1.基本料金 3,000円
2.あんこ作成 8,000円
3.ダイヤクロス 3,000円
4.FRPベース(のり留め) 2,000円
5.型紙作成 1,000円
合計 17,000円(税抜)+消費税1,360円
総合計 18,360円(税込)
自分だけのシートに跨がれる喜びはカスタムバイクユーザーだけの特権です。ワンオフカスタムを目指すのであれば、他車種や汎用シートを無理やり付けるのではなく、世界でただ一つのシートを作ってみてはいかがでしょうか?