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ホンダ製のヤマハ原付……一昔前なら冗談にもならなかったことが現実になりました。ホンダが製造した「Vino」が、ヤマハのモデルとして発売されるのです。
実はコレ、2016年に発表されて大いに話題になったニュース「ホンダとヤマハが原付一種領域での協業」が、早くも実現したのです。時代の流れが早過ぎて、追いつくのも大変なご時世ですね……
「Vino」はホンダ製になって何が変わった?
さて、それがコチラ!新しくなったホンダ製のヤマハ「Vino」。レトロポップなスタイルで人気の原付一種スクーターです。
一方コチラは2017年に発売されていた、ヤマハ製(正確にはヤマハモーター台湾製)「Vino XC50D」。レトロイメージのエクステリアがウリでありますが……
ご覧のように、可愛い、あるいはシックな、それにポップなグラフィックを用意していました。
2017年モデルの車両本体価格(消費税込み)は20万9,520円でした。
さて、新しい「Vino」に戻ります。レトロポップなイメージこそ不変ですが、ボディそのものが完全に変更されていることに気付きます。
そして……スペックや機能パーツ(前後ホイールやフロントフォーク)を見比べて行くと……それがホンダ「Giorno」と瓜二つであることにも気付きます。
そしてエンジン。2017年モデルでは、静かで環境に配慮したフューエルインジェクション搭載の水冷4ストローク単気筒SOHC3バルブエンジンを搭載していましたが……
2018年モデルでは、原動機打刻型式AF74E、ホンダが誇る次世代エンジン「eSP」を搭載。ホンダ製なのだから当然ですね……。
アイドリングストップ機能も新たに採用しています。
新「Vino」のメーターはコチラ!レトロポップ感は何とか残していますが……
旧モデルの方がお洒落感が上……と言っては酷でしょうか?
さて、意地の悪い詮索はこの辺りで止めて、純粋にディテールを追って行きます。
旧モデルからコンセプトを受け継いだ「Vino」らしく、フロントの立体エンブレムと、丸みのあるビトロエンブレムがお洒落感を演出しています。
今時のスクーターには欠かせない、盗難を抑止するシャッター付きキーシリンダーや……
大型フック(中央部)、それにインナーボックスを装備しています。500mlのペットボトルが収納できると言いますから、便利ですね。
手袋などの小物を収納できるグローブボックスを左側に設置。スマートフォンなどの充電に便利な12Vのアクセサリーソケットを装備しています。
シート下トランクは、容量約20Lと、充分なサイズです。
そして新たに追加された機能としては、後輪ブレーキレバーを握ると前輪にもほどよく制動力を配分してブレーキングをサポートする“コンビブレーキ”の搭載もあげておきます。
と言うことで、新しくなった「Vino」は全く別の車両になったものの、そのコンセプトは不変。利便性も相変わらず、というか新機能も追加されましたので、間違いなくスンナリ受け入れられることでしょう。
「Vino」のカラーラインアップ
さて、豊富でユニークなカラー&グラフィックが特徴でもあった「Vino」ですが、新しくなって、かなりイメージが変わっています。
カラーラインアップですが、ここまでに掲載してきたシャープな印象を与える”マットアルタイルシルバーメタリック(マットシルバー)”のほか……
ご覧の5色があり、計6色と豊富なラインアップを誇ります。
新らしい「Vino」は安くなった!
いかがでしたでしょうか?新しい「Vino」。発売予定日は5月20日と発表されています。そして大切な車両本体価格(消費税込み)は……19万9,800円!
ヤマハ製より1万円ほど安くなっているんですね。コレもまた両社による協業の成果なのでしょう。
ヤマハ「Vino」のスペック
- 全長×全幅×全高:1,650×670×1,015mm
- ホイールベース:1,180mm
- シート高:720mm
- 車両重量:81kg
- エンジン種類 / 弁方式:水冷4ストローク単気筒 / SOHC2バルブ
- 総排気量:49cc
- 内径×行程:39.5×40.2mm
- 圧縮比:12.0
- 最高出力:3.3kW(4.5PS)/ 8,000rpm
- 最大トルク:4.1N・m(0.42kgf・m)/ 6,000rpm