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最近めっきり寒くなり、マスクをつけてゴホゴホする人も増えてきましたよね。そして、そんな真冬に体をさらしてバイクに乗るライダーには共通して悩みがあると思います。そう、寒い!冷える!風が冷たい!それなりに防寒対策をしているつもりでも、いつの間にか入ってくるスキマ風で、体が冷えてしまい風邪をひいてしまう…… そんなこともありますよね。
そこで今回は、そんな冬の寒さに悩むライダーの方々のために、「ライダーが冬に温めるポイント5つ」に加え、「意外と融通が利くカイロ」「お風呂で効率的に体を温める方法」などもまとめてご紹介していきます!
1:もっとも冷える場所といえば「手」
まずはライダーが防寒すべきポイントの代表格から。もうこれに関しては皆さまお馴染みかとは思いますが、今一度改めて「手」の防寒について考えてみましょう。
グローブ一枚で風をモロに受ける手が冷えないはずないですよね。ではそんな手はどのような防寒対策ができるのでしょうか。まずオーソドックスな答えをまとめてみました!
- ヒートグリップでグリップ自体をポカポカにする
- 電熱線入りのグローブで物理的に温める
- 保温性があり防風性にも優れたゴアテックスなどのグローブ
- 防風ハンドルカバーをつける
この辺りは、ベテランライダーでれば周知の事実ですよね。これらのどれも取り入れてない方は、もはや「寒い中バイクに乗ることこそ美学」と考えているか、「極端な暑がりさん」くらいでしょう。また、グリップヒーターとゴアテックスグローブは実は相性が悪く、せっかくグリップが暖かいのに、手袋のせいであまり恩恵が受けられない!なんてことも…… そんな時に役に立つのがこちらのグリップヒーター用グローブです!
手のひら側がわざと薄く作られているので熱伝導性が高く、風をカットしつつ内側から温めるナイスグッズなのです。
そして意外と多いのが、「手を温めるわりに手首を忘れてしまう」というライダーです。上着の袖は進行方向に開いているので風が侵入しやすく、せっかく手を温かくしてもなぜか寒い!という状況になってしまいます。そんな方には以下のような対策がお勧めです!
- 手首までカバーされた長いグローブで袖まで覆う
- ベルクロでしっかり隙間を締める
- 手首用のカイロを使う
上の2つは王道だとは思います(ベルクロは正直あまり効果はない方だと思います)が、3つ目の「手首用のカイロ」についてはご存知ない方も多いのではないでしょうか。
こちらの商品はごらんの通り、手首足首に空きつけるタイプのカイロホルダーです。中に貼らないタイプのカイロを入れて服の上から袖をつぶすように巻きつけてあげれば、手回りは無敵のあったかシールドが守ってくれること間違いなしですね!
2:意外と見落としがちな「エリ首」
マフラーなんて面倒だ、と省きがちな首回り。たしかに暑くなると煩わしいですし、そもそも巻くこと自体めんどくさい、という気持ちも非常にわかります。しかし、大量の血が行き来する頸動脈を冷たい風にさらし続けるなど言語道断!温まりたいなら絶対に外せない部位ですね。
そんな首を温めてくれるグッズがこちら。
- 王道にして不動のネックウォーマー
- マフラーでオシャレなライダーに
- タートルネックでお手軽にぬくぬく
- ここでも登場!「首用カイロ」
上2つについてはもはや説明不要だとは思いますが念のためにご紹介しておきます。表面がゴアテックスで内側がウールになっているネックウォーマーなどは最強防寒グッズのひとつですね。
しかし、ネックウォーマーは非常に手軽ですが少しファッションに無頓着にみられてしまうかもしれません。周りの目が気になる方には、マフラーで色鮮やかにアピールすることもオススメします。
そして筆者がオススメするのがタートルネックの着用です。仮にマフラーやネックウォーマーを忘れてしまったとしても、タートルネックを着ていれば意外と温かいのです!ちょっと暑いな、と感じた時はすぐにくしゃっと丸めて風を通すこともできるので、ある程度の調整も効きます。
ただし、編み目があらいものだと通気性がよすぎて寒いままなので要注意!
そして何より今回の目玉がこちら、貼らないタイプのカイロを入れる首用カイロホルダーです!攻撃は最大の防御、前から当たる風が冷たくても、首の裏側からポカポカ温めてしまえば問題ないですよ(ゴリ押し)
さらにこれとネックウォーマーを合わせれば、ロングツーリングでも無敵でしょう。これでもまだ寒い!という寒がりさんには、
こちらの肩用カイロも併せて装着することをオススメします!
ついでに肩こりも解消できる優れものですので、ライディングポジションのきついスーパースポーツやカフェスタイルのバイクに乗っている方には重ねてオススメします!(とはいえ、筆者の場合はここまで温めてしまうと汗ダクになりそうです)
3:巻き込んで風が入ってくる!?「服の裾(すそ)」
バイクに乗ってみてわかることですが、「意外と腰から風が入ってくるな…」ということに気づくと思います。そして次に乗る時は対策を打とう!と思いつつ、降りてあれこれしてるうちに忘れてしまい、また次回乗った時に後悔する……(以下、無限ループ)
そんなのはもうここでやめにしてしまいましょう!オススメ対策をここでもまとめてみました!
- 上着をズボンにインする
- 上着の上からタクティカルベルトを巻く
- またお前か… 腰用カイロ!
正直1つ目はダサすぎて論外ですよね。いちいちズボンにしまうのもめんどくさいし、そこそこ大きめのズボンじゃないとそもそもタックインできないですし。ですので、さっさと2つ目のタクティカルベルトのご紹介に移りますね。
サバイバルゲームなどでおなじみの、ちょっとミリタリーなタクティカルベルトを上着の上から締めてしまえば、風の侵入を防げるので保温性がバツグンに上がります!
しかもたくさんポーチがついているものにすれば、よく使うアイテムを入れておけるので痒いところに手が届くようになりますね!(まぁこれもファッション性という点ではアレですが…)
そしてそして、ここでも登場します。腰用カイロで腰回りもポカポカにしてしまうスタイル。
実はカイロは背中と腰に貼ると一番効果が出る、という情報がカイロを開発しているメーカーさん達から公式発表されています。つまりこの腰用カイロはある意味「もっとも暖かいカイロ」とも言える逸品なんです。
これで腰から侵入するまきこみ風の対策もばっちりですね!
4:もはや我慢するしかないのか?「ヒザ」
冬のツーリングでしんどいのがヒザ。スリムジーンズなどでバイクに乗る方はよく自覚しているのではないでしょうか。たしかに考えてみれば、膝の皿は足の中でも真正面から風をくらう部位の一つで、しかも服の繊維を風が通り抜けてバシバシ冷やされてしまうので、非常に冷たくなってしまうのです。
そんな膝を温かくするためにどうすればいいのか、3つほどまとめてみました。
- ゴアテックスのパンツを履く
- ヒザ用プロテクターは意外と寒さをしのげる
- ここでもカイロ!? ヒザ用カイロ!
どれも非常に有力な対策ばかりなので、ひとつひとつ紹介していきます。
ゴアテックスのパンツを履くことで、少なくとも繊維を通り抜けてくる風は防げるようになります。脚は太い血管が密集していてそもそも温かいので、裏地が暖かい素材だとさらにポカポカになります。問題としては、エンジンの熱で暑くなりすぎてしまう、というところでしょうか。
意外にも、服の上からつけるタイプのヒザ用プロテクターでも寒さはしのげます。繊維を重ねることで通気性を減らし、冷たい風が入り込むのを防げるほか、商品本来の役割としてヒザの安全性も高まるので一石二鳥ですね。
そしてここでも登場してくるのがカイロです。(別にカイロ屋さんの回し者ではありません。笑)
こちらのヒザ用カイロホルダーは、貼らないタイプのカイロを2つ挿入してヒザにあてがうタイプのもので、服の下にこれをつけているだけでヒザが常にポッカポカに!関節痛などにも効果があるのでこちらも一石二鳥ですね。
5:避けられない冷え…「足」
最後に紹介するのは「足」です。足と入っても、ふくらはぎや太ももはバイクの熱でだいぶ暖かいですよね。しかし、なかなかそうならないのが足の先、特にくるぶしやつま先などです。スニーカーならまだ自分でグニグニ動かしてかろうじて血を通わせることができますが、ブーツを履いている時なんてもう絶望ですよね。
さらに、つま先を長く冷やしてしまうと末端冷え性になってしまう可能性が高まり、さらにそこから大病にかかるリスクが高まってしまうので、なるべく温かくしておきたい部分なのです。
ではそんな足、特につま先を温かく保つためにはどうすればいいのか?こちらも同様にまとめましたのでご参考ください!
- 暖かい靴下を履く
- 寒さに強い防寒靴を履く
- またカイロかよ!靴の中に入れるタイプのカイロ
暖かい靴下とは具体的になんぞや?となる方も多いと思いますが、具体例を挙げるのであればスキー用の厚手靴下、”断熱エアヒート繊維”の靴下などですね。厚手のものだと足が一回り大きくなってしまい、靴が履きづらくなってしまうこともあるので後者の方が比較的おススメです。
防寒靴、特にスノーブーツも選択肢の一つです。防風防水で、内張りが保温性の高い素材なので非常に暖かいです。見た目もレザーブーツのようでいろいろな服装に合わせやすいというのも魅力の一つです。
そしてもちろん外せないカイロ。こちらは靴下に貼るタイプの足用カイロで、靴下越しにじんわり温めてくれる優れものです。人によっては足の甲の方が冷える方もいらっしゃると思いますので、足の甲用のカイロもあります。もちろん足の裏全面タイプや消臭タイプもあります!マジ、カイロ半端ねぇって!
以上、「ライダーが冬に温めるべきポイント5つ」と、「温めるグッズ(主にカイロ)」のご紹介でした!続いてご自宅のお風呂でできる温まり方をご紹介します。
バイクで冷え過ぎてしまった時にお風呂で効率的に温まる方法!
お風呂で温まる、一見単純そうに聞こえますが果たして本当に単純なことなのでしょうか?「熱い湯に入れば大丈夫っしょ」などと考えていたりしませんか?
意外と知られていない、お風呂で本当に温まるために踏むべきステップをご紹介いたしますので、ぜひ試してみてください!
A:入浴する前にホットドリンクを飲む
まずは大事な儀式から。というのも非科学的な儀式ではなく、本当に体の芯から温まるために必要な第一ステップなのです。温かい飲み物を飲むことで、中(内臓)からも外(表面)からも体を温めてくれるのです。水分補給も兼ねているので、必ず実践しましょう。
B:熱い湯はNG!? ちょっとぬるめの湯舟が大事!
実は熱い湯船はあまり体に良いとはいえません。内臓や心臓に負担がかかるほか、ヒートショックなどの危険性もあるので熱い湯は避けましょう。体を芯から温めるためには長く湯船に浸かる必要があるため、少しぬるめのお湯にながーく浸かるのが正解です。大体10分から20分を目安に長風呂しましょう。
C:肩までしっかりは実は不健康!? 首には”かけタオル”を!
昔からよく言われている「肩までしっかり」は実は心臓を圧迫してしまい負担をかけることになってしまいます。肩先を少し出す程度にして、首と肩を冷やさないよう上からかけ湯やシャワー、もしくはかけタオルなどで保温することが大切です。
D:足裏マッサージでさらに温かく!
足裏のツボを刺激してあげることで血流が改善され、さらに体がポカポカになります。親指と土踏まずを重点的に刺激してあげると、だんだん足が温かくなってくるのがわかると思います。
E:お風呂上りはすぐに服を着るべし!
お風呂上りに湯冷めしてしまっては元も子もありません。体をしっかり拭いて髪も乾かし、速攻で服を着ましょう。裸やパンツ一丁ではだめです、部屋着やパジャマなど保温性が高いものを着て、靴下まで履けば完璧です!
というわけで、以上が「お風呂で効率よく温まる方法」ガイドでした!
いかがだったでしょうか。バイクに乗る時の工夫だけでなく、日々のお風呂でのケアをすることによって風邪をひくリスクはぐっと下がります。上手くいけば新陳代謝の改善、ライダーに多いヘルニアのケアや肩こりの解消なども見込めるので、冬は体をポカポカにしていきましょう!