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【平成の名車を振り返る】スズキ油冷エンジンには平成を生き抜いて欲しかったが……この秋復活するかも!?

【平成の名車を振り返る】スズキ油冷エンジンには平成を生き抜いて欲しかったが……この秋復活するかも!?

スズキが生んだ【平成の名車】と言えば、「隼(ハヤブサ)」で間違いないのですが……それはちょっと脇に置いておきまして……ここでは車両ではなくてエンジンに注目。スズキと言えば、油冷エンジンですから、その搭載車をササっとご紹介しておきます。

 

スズキ油冷エンジンの源流は80年代にあり!

【平成の名車を振り返る】スズキ油冷エンジンには平成を生き抜いて欲しかったが……この秋復活するかも!?

スズキの油冷エンジンが初めて搭載された市販車は1985年の「GSX-R750」でございます。この辺のことは、ちょっとでもニュアンスが違っていると鈴菌さんに叱られるので、余り書きたくないのが本音なのですが……仕方ありません。ササっと行きます。

 

【平成の名車を振り返る】スズキ油冷エンジンには平成を生き抜いて欲しかったが……この秋復活するかも!?

バブル経済真っ盛りであったこの頃、あらゆるジャンルのモーターサイクルで高性能化・高出力化が進められていたのですが、その過程で他メーカーは当然のように水冷化を進めて行きました。が、ただ一つ、水冷化を思いつかなかったトンマなメーカーがありました。それがスズキです。嘘です。

当時盛んだったこのクラスのレースでの勝利を目指して、高出力化と共に軽量化を目指したスズキは、オイルを潤滑だけでなく冷却にも積極的に使う仕組みとして、この油冷エンジンを生み出して行ったのです。唯我独尊を貫くスズキらしさ溢れるエンジン。それが油冷なのです!

 

単気筒の油冷エンジンを搭載した名車「グース」

【平成の名車を振り返る】スズキ油冷エンジンには平成を生き抜いて欲しかったが……この秋復活するかも!?

さてさて、ここからは油冷エンジンを搭載したモデルを幾つかご紹介して行きます。まずは1991年に発売が開始された「グース」。なんと単気筒の油冷エンジンを搭載していました。このエンジン、輸出用エンデューロモデル「DR350」用をベースにしておりましたが、それを高回転型にチューンして搭載したものです。

ヘッドはSOHC。ご覧のようにオイルクーラーを標準で装備しております。デカいオイルパンが見えますね、潤滑はドライザンプでした。スズキらしからぬ美しい形状のフレームに、39mm倒立フロントフォークといった出で立ちも実に素敵です。

翌年には250ccモデルも追加されましたが、1999年に生産が終了されてしまいました。今見ても、(思い切り書いてしまえば)同じ単気筒エンジンを搭載する「CB250R」より間違いなくカッコいい。魅力的だと思います……250ccモデルでも良いから復活して欲しいと思います。

 

油冷4気筒エンジンのスタンダードは「バンディット1200」

【平成の名車を振り返る】スズキ油冷エンジンには平成を生き抜いて欲しかったが……この秋復活するかも!?

さて、油冷エンジン搭載車は2000年代にも続々と発売されましたが、その口火を切ったのが2000年登場の「バンディット1200」と「バンディット1200S」。

スポーツバイクとしての軽快さと、曲面を活かした優美さを併せ持った個性的な外観のビッグネイキッドバイク。スズキ独自の油冷システムを採用したエンジンにより、軽量・コンパクトで扱いやすくパンチのある力強いトルク感を味わうことができる。

とは当時のリリース。スズキには珍しく灰汁の弱いモデルでしたが、それでもスタンダードな1台として、排ガス規制の影響で姿を消す2006年まで、しっかり継続販売されていました。

スタイリッシュなデザインのハーフカウル(小風防)を装着した「バンディット1200S」も2000年に同時発売されています。

 

スズキの油冷エンジンといえば4気筒!

【平成の名車を振り返る】スズキ油冷エンジンには平成を生き抜いて欲しかったが……この秋復活するかも!?

油冷4気筒エンジン搭載モデルにあって異彩を放っていたのが「GS1200SS」。

本記事の冒頭で「GSX-R750」を掲載しましたが、80年代には、それをベースにしたレーサーが大活躍していたのであります。その象徴がヨシムラの「GSX-R750」。1986年の鈴鹿8耐では見事に3位表彰台を、翌1987年には2位となっています。

この「GS1200SS」は、そのスズキの黄金時代ともいえる耐久レーサーがモチーフ。「硬派で、無骨な男らしさ」を追求したデザインと仕様が特長のビッグバイクです。丸みの強い造形の大型ハーフカウリングと丸型2灯ヘッドランプをはじめ、油冷エンジンの採用やむき出しのダブルクレードルフレームなど、スズキのオリジナリティーを随所に盛り込んでいました。

当時のプレスリリースによりますと、国内の年間販売計画は……なんと強気の2,000台!時代を感じさせます……

 

油冷エンジンの最大排気量を誇った「GSX1400」

【平成の名車を振り返る】スズキ油冷エンジンには平成を生き抜いて欲しかったが……この秋復活するかも!?

さて、最後にご紹介するのは、油冷エンジン搭載車にあって最大排気量を誇った「GSX1400」。2001年3月5日より発売が開始されました。

スタイリングは、スズキのフラッグシップとしてふさわしい重厚感、存在感を持たせ、またカウリングを持たないネイキッドバイクとして軽快感も同時に表現しています。また本モデルのために新設計された伝統の油冷エンジンには、直打式DOHC4バルブ、メッキシリンダー、鍛造ピストンや二次バランサーなどを新採用。耐久性、放熱性、低振動性を実現しています。

そして燃料供給装置には、油冷エンジン初のインジェクションシステムを採用。始動性、安定性、燃費等を向上していました。

 

油冷エンジンは排ガス規制で消える運命にあったのか……

いかがでしょうか?今回は平成に生れた、スズキが誇る油冷エンジンを搭載する各車を紹介してみました。いずれも個性豊かで、非常に魅力的に映るのは気のせいでしょうか?

こうして眺めてみると、どうやらスズキは、2006年の排ガス規制で油冷を止める、と予め決めていたように思われます。で、そのフィナーレを飾るべく、「GS1200SS」や「GSX1400」といったスズキらしさ溢れるモデルを投入していた、と……。

しかしですよ、ホンダは今でも空冷4気筒エンジン搭載の「CB1100」を作っているわけですが、そのエンジンは冷却のために潤滑とは別のオイル経路を持っています。で、そのオイルが、エンジン内で最も高温になる排気ポート周辺を冷却している。コレって油冷ともいえるわけでしょ?やれば出来るんじゃないの?

なので筆者は信じているのです。スズキさんは必ず油冷エンジンを復活させる。その発表は、創業110周年を迎える今年の秋で間違いありません。皆さん、東京モーターショーを楽しみに待ちましょう!

SUZUKI

静岡県浜松市南区高塚町300

公式ホームページ

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