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大学へ入学や新しい職場、または新居に引っ越すとお出かけのお供に原付を検討する人も多いですが、意外と原付に乗ったことがない人も多いです。
原付に乗ったことがないと「原付ってどんな乗り物なの?」や「運転は難しいの?」など疑問は尽きません。
そこで今回の記事では原付に乗ったことがない初心者の人でも原付がどんな乗り物なのかをわかりやすくご説明いたします。
原付ってどんな乗り物なの?
原付は正式名称を原動機付自転車といい、ざっくりお伝えすると自転車の仲間です。
自転車と同じようなサイズの車体にエンジンを載せて走行しますので、クルマのように大きな車体を運転するのは苦手という人でも、コンパクトさを活かして不自由のない移動手段として乗り回せるのが特徴です。
ただし、自転車の仲間だからといって自転車と同じような走行はできず、クルマと同じように運転ルールを守って車道を走行しなければいけません。
そのほかにも、原付には次の三つの特徴がありますのでご紹介していきます。
最高速度は30km/hまで
原付はコンパクトで自転車感覚で乗れる乗り物である分、出せる速度を制限しなければ大きな危険が伴うため、法令によって原付の最高速度は30km/hと決められています。
原付はいわばエンジンを搭載している自転車ですのでアクセルを開けば勝手に走り出してくれます。
自転車の場合は自力で漕いで走行するので、マックスのスピードはある程度コントロールできますが、原付の場合はアクセルを開けば開くほどスピードが出続けるので非常に危険です。
30km/h以上で走行しているとおまわりさんに捕まってしまいますので、注意しなければいけません。
車体や維持費が安い
原付はエンジンを搭載している自転車とはいえ、ジャンルとしてはバイクのひとつに当てはまります。
バイクは車体の大きさや排気量によっても異なりますが、250ccクラスの車体で500,000円ほどしますが、原付は中古で100,000円、新車で200,000円程度で販売されているため、手が出しやすい価格設定で購入もしやすいです。
また、原付は大型バイクやクルマと同じように税金や保険の加入が義務付けられるのですが、原付の税金は軽自動車税といい年間で2,000円、そして強制加入である自賠責保険は一年で7,500円程度とそこまで高額ではありません。
軽自動車税と自賠責保険の保険料金をあわせても年間10,000円で原付を維持できるので、大学生や新卒で入社したばかりの若手社員でも簡単に維持できるといえます。
駐輪場に停められる
原付はクルマと同じように車道で走行しなければいけませんが、駐車ルールに関してはクルマのように厳しくなく、自転車と同じ駐輪場や駐輪スペースに停められます。
中型や大型のバイクとなると駐輪場には停めてはいけないうえに、クルマと同じスペースに駐車しなければいけず、賃貸物件に住んでいると中型・大型バイクの駐車自体を断られることもあるのです。
その点、原付は車体がコンパクトで駐輪場に停めても邪魔になりにくく、また、敷地内に空いたスペースがあって管理人の許可が取れれば駐車も可能なため、駐車におけるストレスも少ないといえます。
右折ルールが面倒
原付は近場の買い出しからちょっと遠くのお出かけまで使える快適な乗り物ですが、クルマや中型・大型バイクとは違う不便な走行ルールがあります。
それは、右に曲がるとき(右折)はすぐに右に曲がってはいけないというルールがあります。
具体的には、片道三車線以上の道路を原付で右折する場合、右折レーンに入って直接右折することができず、左車線を走行して信号の真下まで直進し、右折したい方向に転換して右方向の道路を走行していきます。
元いた道の信号と反対車線の信号の合計二回信号待ちをしないといけないので、急いでいるときはストレスに感じやすいのが難点です。
また、道路によっては二段階右折時の待機場所が白線で示されていることがありますが、ほかの車両から見ると「あのバイク道のど真ん中に停まってる」と白い目で見られることもあり、視線が痛く感じることもあります。
まとめ
原付は多少は面倒な交通ルールがあるものの、全体的にはストレスも少なくメリットも多い乗り物といえます。原付は新車以外にも、しっかりと整備している業者から変えば中古であっても問題なく走れる車両もあり、より低価格で原付を購入することも可能です。
原付に乗ったことがなくても一回乗れば簡単に感覚を掴めますので、移動手段をお考えのかたはぜひ原付のご購入をご検討されてみてはいかがでしょうか?