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日本から大陸を隔てて、はるか遠くの地中海の風に恵まれた美しい国イタリア。
ありとあらゆる芸術が集う待ちミラノから北西に離れた、古き良き町カステッランツァに小さなガレージ「Sagari Design」があります。
Sagari Designを一人で回すグッドルッキングガイなステファノ氏が手がけたホンダCBX750Fが、まさに芸術品と言わんばかりの出来だったので、今回はこちらを紹介していきます。
HONDA CBX750F SCRAMBLER
しなやかにきらめくタンク、潔くまとめられたテールデザイン、武骨なシルバーパーツとむき出しのエンジンが、このバイクの「バイクらしさ」を際立たせています。足回りは新旧織り交ぜられ、独特な個性を表現していますね。
骨格は黒で統一しながらもシルバーを織り交ぜ、アクセントに赤みがかったレザーを使用しているところに、イタリア人ならではの芸術的な色使いを感じます。
こだわり抜かれたカスタム
ヘッドライトは近年のホンダらしい丸い単眼に換装され、スクランブラーらしいガードが被せられているのがいじらしいです。
最小限のフロントフェンダーは正面から見ると存在感を消し、そのすぐ後ろの4本のパイプを最大限に主張してくれます。
ハンドル周りはオリジナルの削り出しパーツらしきものがいくつか見られます。むき出しの金属パーツの風合いが全体に統一感を演出しているのが芸術的です。
おや、スピードメーターが見当たりませんね……?
あった、ありました!タンクの左側前方に、ひっそりと忍んでいました。こだわり方が異常ですね、オリジナルで固定する金具を作ってまでここにスピードメーターを持ってきたかったのでしょう。
フェンダーは先端を切り落としたのでしょうか、手作業らしき加工跡が残っていますね。ワンポイントのように使われているボルドーのレザーベルトが良い色合いを出しています。
フォークも純正から変更されています。
ショックも換装されていますね。エキパイも武骨なものに変更され、全体のイメージに合わせています。しっかりホンダの文字を残しているところに、同じバイク文化を持つイタリア人のジャパニーズバイクへのリスペクトを感じます。
劇的ビフォーアフター!もはや別バイク!
とてつもない大変身を遂げましたね。独特なデザインのホイールはそのままですが、全く別の印象を与えてくれるのが面白いです。
タンクから流れるように続くシブいシートと、潔く丸められたテール、そして長さをテールと揃えたエグゾーストがとてもいいまとまりを魅せつけています。
はるばる大陸を飛び越えて生まれ変わった美しくも男らしいCBX750F。手がけたステファノ氏もエキゾチックなイケメンでした。
製作期間はおよそ3か月、濃縮された技術の結晶ですね!
今後も素晴らしきカスタムたちが埋もれてしまわぬよう、随時アンテナ張り巡らせて参ります。
https://forride.jp/motorcycle/cool-customs
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