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玄人の方なら重々承知かとは思いますが、トライアンフってカスタムベースとしてはとっても人気があるんですよね。ただ、基本的にはクラシックなカフェレーサーカスタムになることが多く、デイトナやスピードトリプルといったナウいスポーツバイクはノータッチなのです。
ところがどっこい、バルセロナに拠点を構えるアクティブなカスタムビルダーVintage Addiction Crewは勇猛果敢にもスピードトリプルを超クールなストリートファイターに大変身させたものを、最近世に送り出していたため今日はこれを取り上げたいと思います。
Triumph Street Triple by Vintage Addiction Crew
見てください、このいかにも「ハリウッドヒーローアクション系の映画でかなり強い悪役が乗って襲ってきそう」なカスタムバイク!ステルス機のような角ばったデザインのアンダーカウル、滑らかなフレームとサイドアーム、ミニマルでスポーティなシングルシート……。
NYCを爆走してカーチェイスしてそうですよね!
充実した足回り
675㏄のエンジンにはBazzaz製のZ-fiピギーバッグECUが取り付けられ、排気システムにはイタリアのARROW社が販売するステンレス製レースエキゾーストをインストール、マフラーは短くトリミングされています。
スイングアームからはナンバープレートホルダーが伸びています。
ブレーキシステムにはBrembo製RCSマスターシリンダーを取り入れ、SUNSTAR製のディスクローターと、ADVANTAGE製ラジアルフィット・ブレーキキャリパーを採用しています。
タイヤはピレリ製ですね。
パワフルなエンジン回りと完璧な制動性、まさに理想ですね。お財布は大変な悲鳴を上げること間違いなしでしょう。
こだわりの詰まった上半身
再度ご確認いただきたいのが、このカスタムバイクのタンク部分。メインフレームとサブフレームにぴったり過ぎるほどフィットする燃料タンクの造形はまさに職人技。
ヤマハXSR900のフューエルセルが搭載され、サイドにはグリップの良いタンクパッドを装着、キャップにはCNCのクイックリリースキャップを採用しています。
ゴツゴツとした溶接サイドフレームの上にすっぽりハマるようにシートが配置されていますね。テールランプ部分ははもちろんオリジナルです。
大改造されたコックピット
「あれ?スピードトリプルのヘッドライトって、トンボの頭みたいなやつじゃ……?」と思われた方もいるでしょう。大丈夫、あなたは何も間違っていません。なんとこのバイク、ハスクバーナのヘッドライトユニットに換装しちゃってるんです!
あれがよかったのに、と思うのは私だけではないはず。でも誰がどんなカスタムをしようと、それは一種のアートであるため無粋な批判は控えましょう。
ハンドル周りも大改造が施されています。ミラーがないのはカスタムバイクならではだとして、Bike Sport Developments製のハンドルバースイッチ、Apex Manufacture製のビレットクリップオンハンドルバーなど緻密なこだわりポイントが見えます。
まとめ
フロントフェンダーを除いて、全身をマットブラックに染め上げたスピードトリプル。シートやマフラーが短く、リアタイヤ周りの潔いスペースが玄人感をビシビシ伝えてきますね。
ギュッと詰まった胴体や、しなやかなスイングアームを見るとどこか動物のような印象も与える、有機的なバイクデザインだなとも思いました。
https://forride.jp/motorcycle/nct-motorcycle
過去に取り上げたNCT Motorcycleも似たような作品を手掛けているので、もしご興味があれば覗いてみてください!
以上、トライアンフスピードトリプルのカスタムバイクをご紹介いたしました!