この記事の目次
バイクに乗らない人からすると迷惑としか思えない排気音。なぜ周囲に迷惑をかけながらも、大きな音をまき散らしながら走っているのでしょうか。
バイクに乗らない人からすると理解もできないし、たぶん理解をする努力さえもしないのではないでしょう。
私はバイクが好きなので、あまりにもひどい音でない限りはエキゾーストノートとして楽しんでいたりもします。
しかし、バイクに乗らない人やバイクに嫌悪感のある人達からすれば、ただの騒音としか思えないのです。他人に迷惑をかける行為をして楽しい?そんなに目立ちたい?カッコ良いとでも思っているの?と、批判的に見られてしまいます。
そこで今回は、バイクに乗らない人からの「なんでうるさいバイクに乗るの?」の疑問とバイクに乗る側の意見についてまとめてみました。
排気音を自分で聞きたいバイク乗り、音師と呼ばれる存在について
自分でバイクを運転しながら、自分のバイクの排気音を聞いて楽しみ、楽器のようにチューニングをして音階まで奏でている人達が「音師」と呼ばれています。しかし、実際にバイク乗りという人達は皆自分のバイクの排気音を聞いて楽しんでいるのは間違いないでしょう。
むしろ、自分のバイクの排気音を不愉快だと思って乗っているバイク乗りがいたら、それはちょっとズレているか、整備不良の可能性がありますね。
なので、基本的にバイクが好きでバイクに乗っている人達は皆、本質的には音師なのではないでしょうか。
バイクに乗らない人からすると、そんな独りよがりな理由で騒音をまき散らしてるの?と思われるかもしれませんが、そもそもバイク乗りは、自分のバイクの排気音を騒音とは思っていないのです。もちろん、自粛して排気音を抑える紳士たちも沢山いますが。
どれくらいうるさいのか?デシベル比較
よくテレビなどでも耳にするデシベル(db)は、騒音値の単位。バイクの騒音値が95デシベルと言われています。他にうるさいと言われている騒音値と比較をしてみました。
電車が通るガード下の音が100デシベル。5メートル離れた場所での犬の鳴き声やブルドーザーの音が90デシベル。1メートル離れた場所でのピアノの音や麻雀牌をかきまぜる音が80デシベル。
この辺までが、うるさくて我慢できないレベルだそうです。やはりバイクの排気音は、うるさくて我慢できないレベルという事ですね。
バイクの騒音は赤ちゃんの泣き声以上に精神にクる!?
騒音と聞くと、電車の音や飛行機の音、その他にも人間の声などがありますよね。その中でもやはり真っ先に浮かんでくるのが赤ちゃんの泣き声。
仕方のない事、赤ちゃんは泣くのが仕事だなんて思ってはいても、やはり赤ちゃんの泣き声にはストレスを感じてしまいます。実は人間の脳は、赤ちゃんの声を不快に感じるようにプログラミングされていて、バイクの音よりも人間にストレスを与えている、なんて研究結果もあります。
しかし、イギリスで「ナショナル・クワイエット・デー」公式サイトが2000人に対して実施したアンケートによると、みんなが嫌いな騒音ワースト10のうち、1位は「いびき」、10位は「赤ちゃんの泣き声」、そして肝心の「うるさいバイクの排気音」は7位にランクインしていました。
赤ちゃんの泣き声よりもうるさいバイクの排気音。それはそれはストレスが溜まることでしょう。
もちろん、バイクの音というのも幅広いです。空ぶかしや爆音バイクはもっての外ですが、アイドリングの音、加速する時の音、ブリッピングした時の音なんかもうるさいですよね。バイクの騒音に関してはライダーが気を遣う事より軽減できる部分は大きいと思います。
過度な改造はしない、夜間などに空いている道だからといって無駄に回転数を上げない、住宅街では暖気を避ける、深夜だったら自宅付近ではエンジンを切ってくるなど少しでも良いので気を遣って欲しいですね。
最後に
少し話はズレてしまうかもしれないのですが、赤ちゃんがNSXのエンジン音で泣き止むという説があるのをご存知でしょうか。ホンダが実験し、12人の赤ちゃんにエンジン音を2分間聞かせた所、12人中11人が泣き止み、11人中7人は心拍数も安定した、という実に興味深いあのお話です。
車のエンジン音とバイクのエンジン音とでは少し違うと思うけれど、赤ちゃんが泣き止んでくれるバイクの音ならバイクの好感度もアップするかもしれませんね。