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イギリスのカスタムバイクショップであるUNTITLED MOTORCYCLESが製作した数あるバイクの中でも際立つかっこよさを持つのが「Moto Guzzi Super Naturale」です。カフェレーサー好きなら誰でも魅了されること間違いなしのこのバイクのデザインや性能に注目してみました。
Moto Guzzi Super Naturaleの概要
Moto Guzzi Super Naturaleは1975年式のMoto Guzzi 850Tをベースに製作されたカスタムバイクです。乾燥重量179㎏で純正車両よりも54㎏(23%)の軽量化に成功している点が大きな特徴のひとつとなっています(Suzuki GSX-R750 superbikeと同じ乾燥重量)。
軽量化だけでなく、ハンドメイドのアルミタンクに最先端の電装システムが搭載されている点も注目です。
外観をチェック
こちらがMoto Guzzi Super Naturaleの外観です。クラッシックな雰囲気を感じさせるデザインでありながらも、十分おしゃれで現代でも映えるデザインとなっています。シルバーを基調としたカラーリングで、落ち着きのある色合いになっているところもポイントです。
バイクのタイプとしては見ての通りのカフェレーサースタイル、セパレートハンドルとフラットシートの組み合わせがストリートバイクとしての存在感を醸し出しています。
タンクのデザインをチェックすると、「Supernatulrale」と描かれたエンブレム(タンクバッジ)がタンク側面に装着され、UMCのカスタムバイクとしてのオリジナリティが積極的に表現されていることがわかります。タンクは丸みとエッジの両方を兼ね備えたデザインで、特に側面中心から後方に向かっての絞っていくようなデザインは独特です。上述したようにタンクの素材はアルミニウムで、デザインから製作までUMCが担っています。タンク容量は23Lです。
シートもオリジナルで、原皮を布張りしたシートが採用されています。ライトブラウンカラーのシートがバイク全体のカラーリングに対して柔らかさを与えているのがポイントです。
最近のバイクではなかなか見かけない昔ながらのデザインを持ったヘッドライトは1960年代の Cibie 45-Iode rally lampで、UMCによるカスタムが施されています。
パワートレインと足回り
844ccのVツインエンジンはオーバーホールされ、鏡面加工やクランクシャフトのバランス取りが為されているなど、中身にも手が加えられています。5速トランスミッションはクラッチプレートがアップグレードされていますし、フライホイールも軽量なものへと交換済みなど、吹け上がりの良さが期待できそうです。
インテークマニホールドとエキゾーストマニホールドはどちらもステンレス製、エキゾーストマニホールドには味のある断熱材が巻かれています。断熱材とバイク全体とのマッチングが絶妙です。
フロントフォークはショーワ製の倒立式フロントフォーク(BPF : Big Piston Front Fork)、リアサスはFOURNALES製のガス式ストラットサスが採用されています。ブレーキキャリパーはブレンボ製の鋳造品です。
カフェレーサーはカッコいい
Moto Guzzi Super Naturaleはビンテージ感とハイ・パフォーマンスの両方を組み合わせたカフェレーサーです。見た目も良し、パワートレインも良し、UMCのカスタムバイクとしてオリジナリティもしっかり表現されています。人生1度はかっこいいカフェレーサーバイクに乗ってみたいものです。
UNTITLED MOTORCYCLES
London, UK, and San Francisco, US
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