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今回紹介するのはATELIER MEDUSAが製作した、1976年式のホンダ CB750 FOUR(F1)をベースとしたカスタムバイクです。純正デザインらしさを残しながら、ダークなカラーリングを得意とする同ショップらしさを表している完成度の高いバイクとなっています。それでは見ていきましょう。
ダークでホラー感のあるデザイン
この写真に写っているのがATELIER MEDUSAのホンダ CB750 FOURです。ダークでホラー感のあるカラーリングが取り入れられた、セパハンでカフェレーサースタイルのバイクとなっています。
ベース車両の純正デザインは、全体的にメッキパーツが強調された明るいイメージを想像されるものでしたので、それと比べるとこのカスタムはデザインの方向性が全く異なっていると考えて良いでしょう。
エンジン周りのパーツを除き、サスペンションやフェンダーにエキゾーストパイプなどは暗闇(黒色)に染められています。薄暗いところでこのバイクを見ると、何か恐ろしさすら感じてしまいそうです。
緑の生い茂ったところでバイクを見てみると、背筋の凍る感じや、東ヨーロッパの墓地を夕暮れ時に一人で歩いているような気分です。不気味さを持った奇妙な、近づいたら少しヤバそうな雰囲気を出しています。
直線的なタンクのクールさと紅色のコントラスト
このカスタムバイクの燃料タンクは直線的なデザインをしています。タンク底部分と上辺部分が地面に対して比較的水平なフォルムとなっていて、スタイリッシュでクールな印象です。タンクはCB 750 F1のものが採用されています。
そのような綺麗なフォルムを持ちながら、タンク側面は紅色で薄暗いカラーリングとなっています。タンクとのコントラストが、絶妙です。
シートにはレザータイプのものを採用し、後方端部分が少し上反りとなったことでお洒落感が純正より増しています。
LEDライトを積極的に採用
ヘッドライトは純正ヘッドライトに加工が施され、カラーリングはダークへ、そして形状はスッキリとしたものとなっています。テールライトはLED、そしてフロントとリアのターンシグナル(ウインカー)も同じくLEDタイプです。リアのターンシグナルは1つのみで、フロントはフロントフォークに装着されています。
4in1のエキゾーストパイプとショートサイレンサーが芸術的
排気系に注目しますと、エキゾーストパイプは4in1タイプの純正品とオリジナルのショートサイレンサーを組み合わせたものとなっています。緻密に並んだ4本のエキパイが1本のサイレンサーへと直線的に向かっていく様子が、芸術的な美しさをもたらしているのです。
メカニカルさが如実に現れているというのが、ハンドル周りを見た印象です。分厚いスピードメーターとタコメーターの2つがハンドル中央部分に横並びに配置されています。ブラックカラーが多い中、これらのメーターは光り輝くように存在感を示しているようです。
カスタムバイクにとってテーマは命である
ATELIER MEDUSAが製作したHonda CB750 FOURは、同カスタムショップのデザイン的特徴が積極的に表されていることがわかります。一目見ただけでショップらしさが出ている、つまりテーマ設定が明確であるということです。まさに、カスタムバイクにとってテーマは命、と言えるでしょう。