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いざ、久しぶりにバイクに乗ろうとキーを回してセルを回してもエンジンがかからないなどとということは、バイクに乗っていればそれほど珍しくないトラブルの一つである。とはいえ、オートバイ初心者が、いざそんな事態に陥ったら、パニックの一つも起こしてしまうことだろう。
そこで今回は、オートバイ初心者に向けて、エンジンがかからなかった際にするべきことを淡々と伝えていきたたいと思う。くれぐれも、初心者に向けてのことなので、なおかつ、凡ミス編なので、熟練者が「浅いこと書きやがって」的なことを思ったとしても、率先してスルーして頂きたい。
1:まずは慌てないことから全てが始まる
バイクのエンジンがかからないと言っても決して慌てないことが重要なポイントとなる。以外と単純な凡ミスを見逃したおかげでエンジンがかからないことなど、ざらにあることなのだ。まずは簡単なところから疑ってみよう。
2:キルスイッチの状態を確認しよう。
ハンドル右側にあることが多いキルスイッチが「OFFもしくはSTOP」になっていないかの確認をしよう。転倒時の火災などを防止する目的で設置されているため、触れただけでも点火をカットしてしまうことがあるのだ。「ON or RUN」になっているのか、まずは確認しておきたいポイントである。
3:何だかんだと多い原因はガス欠だ
キルスイッチに問題がないことを確認できたなら、次いで凡ミスとして原因の多いガス欠 or 燃料コックの開け忘れだ。
フューエルキャップを開けてバイクを揺すり、ガソリンの有無を確認しよう。もし、残りが少ないようであれば、燃料コックの口金までガソリンが届かない可能性があるので、ガソリンが燃料コックまで行き渡るようにサイドスタンドをかけたりするなど、工夫をしてみるのもいいだろう。
燃料コックが「OFF(切)」になっていた場合は素直にコックをひねれば問題は解決するが、ガソリンがないという場合…確かに凡ミスではあるのだが、まさに致命傷である。そのままでは永遠にエンジンがかかることはない。頑張ってガソリンスタンドまでバイクを押して行くしかない。また、チョークを引きっ放しでキャブがかぶるというパターンもある。チョークにも注意を配ろう。
4:プラグコードのキャップも要確認
また、プラグコードのキャップが抜けているという場合もある。カバーの取り外し時などに引っ掛ける場合もあるほか、腹立たしいことにイタズラされて抜かれてしまう場合もあるため、要チェックのポイントだ。これも問題点さえ判明すれば、すぐに解決できるポイントだ。
5:乗っているバイクによって条件が異なるので要注意
上記した4つの理由以外にも、乗っているバイクによってはクラッチやブレーキを握っていないとセルが回らない車種、ギアがニュートラルに入ってないとかからない車種、サイドスタンドが出たままではエンジンがかからないといった車種もある。
まずは自分のバイクの特性をしっかりと把握した上で、じっくりと凡ミス部分を埋めていけばトラブルの理由も自ずと限定されてくるものなのだ。まずは、くだらないと一笑にふす前に、確認を心がけてみよう。
実際、上記した凡ミスは、本当に一笑にふすべき事柄ばかりなのだが、事実、これらを確認するだけでもトラブルはかなり回避されてしまうものなのだ。”初心忘れるべからず”ということわざを、まずは思い出してみるのも良いことだろう。