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今回紹介するのは、フランスはナンシーにあるカスタムバイクショップのATELIER MEDUSAが製作したSUZUKI GN 125をベースとするカスタムバイクです。独特なカラーリングとシンプルなデザインが特徴的なこのバイク、詳しく見ていきましょう。
白雪姫が乗りたくなりそうなカラーリング
ブラウンやワインレッドそしてブラックなどの落ち着きのあるカラーリングが特徴的なデザインです。特に燃料タンクのカラーリングは、グリム兄弟の「グリム童話」に収録されている「白雪姫」を元にディズニーが作成したアニメーションの「白雪姫」で、白雪姫が魔女から渡された毒リンゴのような色をしているなど、毒・闇を想像させるものとなっています。リアサスのスプリングが燃料タンクに同じ系統な点も、デザイン的にポイント高めです。
このカスタムバイクのベース車両となっている1997年式スズキ GN 125の市販車デザインがこちらです。カスタムバイクを見てからこちらをチェックしますと、明るい未来を夢見て入社したばかりの新卒大学生が持つ清々しさや健全性のようなものを感じさせられます。ATELIER MEDUSAが掲げるデザインコンセプトの鋭さにも気が付くことができるでしょう。
力強さを持った前後の異なるホイール
前後のホイールは共にブラック、タイヤはもちろんブラックとなっています。実は前後のホイールはそれぞれ異なるものが装備されているのです。フロントホイールはGN 125の純正ホイールが採用されている一方で、リアホイールはホンダCBの18インチホイールとなっています。
タイヤはハイデナウ(ドイツ)のエンデューロタイヤをチョイス、スクランブラーバイクとしてオフロード(ただしフラットダートに限る)での走破性も期待できるでしょう。ホイールデザインと合わせて力強さを感じさせられます。
ブラウンのステッチ入りレザーシートが渋くてカッコイイ
このGN 125ベースのカスタムバイクに装着されているレザーシートもなかなか渋いです。全体的に暗めな色が多い中、レザーアイテムらしさを最も感じることができるブラウンカラーが採用されていることで、上質感を持ったバイクとなることに貢献しています。
フラットバーに近い形状でで操作性・ポジションもグッド
フラットバーまではいきませんが、それに近い形状のハンドルバーが採用されています。スクランブラータイプのバイクを見たことある方にとってはすでに見慣れた光景、純正のよりも操縦安定性が高そうなところはポイント高めです。ハンドルバーがブラックである点に対し、ピンク色のバーグリップをチョイスするあたりもオシャレポイントと言えるでしょう。
エンジン周りは収まりの良いパッケージング
ATELIER MEDUSAと聞くとカラーリングに注目してしまいがちですが、このGN 125を見て感じた点はエンジン周りのパッケージングの良さです。単気筒SOHC空冷エンジンということもあり、エンジンルーム周りは非常にスッキリとしています。
純正仕様ではエキゾーストパイプが車体右側に固定されている一方、こちらではフレームの間を経由して左側に手作りのステンレスエキゾーストパイプを装着、スタイリッシュでメカニカルな見た目が最高にクールです。
どんなスクランブラーバイクに乗りたいか
今回紹介したATELIER MEDUSAのSUZUKI GN 125をベースに製作されたこのカスタムバイク、無骨で重厚感のあるスクランブラーというよりは、暗さとスタイリッシュ性を兼ね備えたスクランブラーとなっています。この手のバイクに乗りたいとお考えの方は、どういうデザインのスクランブラーに乗りたいのかを考えてみてはいかがでしょうか。
ATELIER MEDUSA
NANCY, 54000, GRAND-EST, FRANCE