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近年はもっぱらバイクも車も環境面に配慮された車両がほとんどですが、昔のバイク、いわゆるビンテージバイクは時代が進んでも愛好者も多く「新車じゃなくてビンテージがいい」と思う人も少なくありません。
ビンテージバイクは新車のように軽々と購入できるものではなく、探すのにも一苦労しやすいものですがビンテージバイクに乗りたい場合はどうすればいいのでしょうか。今回の記事ではビンテージバイクの入手方法や相場、ポイントをご紹介していきます。
そもそもビンテージとは
ビンテージバイクは言葉こそバイク好きには馴染みがありますが、実はビンテージバイクのビンテージには定義がなくあいまいな意味で世間に浸透していることがほとんどです。ビンテージそのものの意味は「古い型」ですが、ざっくりとした意味でしか定義されていないのでビンテージバイクを定義したくてもできないのが現実でしょう。
一般的なビンテージバイクは20年から25年以上経過しているバイクのことを指すとされていますが、2020年現在であれば早ければ2000年、もしくは1995年頃に販売されたバイクであればビンテージバイクとして考えられる余地があるのです。
愛好者によってはビンテージバイクはただ年月が過ぎればいいというわけではなく、ある特定のメーカーであったり車両でなければビンテージバイクとは認めない方もいらっしゃいます。
いずれにしてもビンテージバイクに定義はないので、当人がビンテージバイクと思っていればそれで差し支えもないでしょうから厳格にこだわる必要はないでしょう。
ビンテージバイクの価格相場
ビンテージバイクは車種にもよりますが、数万円するものもあれば100万円するものもあります。
たとえば今もバイク業界を牽引するホンダから販売されていたGB250クラブマンは、1983年から1997年もの間製造され続けていたロングセラーバイクですが、今でも中古市場では活気的に取引されているのです。
GB250クラブマンの場合はカスタムしているもので91万円、ノンカスタムのものでも11万と最終製造年から20年以上が経過しているのに6ケタの値がつくのはまさに人気の証でしょう。
値段が安ければなんでもいいという方もいらっしゃるでしょうがビンテージゆえにいつ故障してもおかしくはないので、購入の際には値段ばかりを重視せずに状態などもしっかりとみてから検討する方が賢明です。
代表的な人気ビンテージ
ビンテージバイクは数あれど、その中でも屈指の人気を誇るものにカワサキのZ1があげられるでしょう。
Z1は1972年に製造がスタートされた、いわばビンテージ中のビンテージであり排気量903cc、直列4気筒、そして昔ながらのネイキッドバイクであり大型でクラシカルなバイク好きにはたまらない一品です。
加えて、Z1はそもそも日本国内に向けて販売されていたバイクではなく海外向けのバイクであったため、日本国内で流通している数も少なく稀少性もあってかライダーたちの憧れを強めたともいえます。
Z1はいわば50年近く前のビンテージバイクなので中古車両であっても状態のよいものはそこまで多くありませんが、レストアの技術や愛好家たちの努力によって現代でも乗れる状態に復元されているものもありビンテージといえども侮れないのです。
ビンテージバイクはどこで購入できる?
ビンテージバイクは新車のようにディーラーで取り扱われていないので、メーカー以外のショップで入手するのが主流です。
近年ではバイクであってもネットで中古車両の販売をしている比較サイトや、フェイスブックやインスタグラムなどでショップ運営をしているところもあるためネットを駆使すれば、見つからないということはほぼありません。
ただ中古車両全般に言えることですが、ショップによっては手入れをしていなかったり、知識そっちのけで販売をしているところもあるため、ショップは吟味してから検討をしなければいけないでしょう。
まとめ
ビンテージバイクは20年から25年以上経過したバイクのことであり、モノによっては100万円近くすることもあり今でもなお愛好家が多いジャンルでもあります。
地方エリアにお住まいの方であればそもそもビンテージバイクを扱うショップがないケースもありますが、バイク比較サイトを上手に利用すれば憧れのビンテージバイクを簡単に見つけることもできますので、一度検索してみてはいかがでしょうか?
写真AC
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