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モーターサイクルのカスタムには、誰が定めたかは知りませんが、幾つかの王道というものがあるように思います。例えば、「ネイキッド」→「カフェレーサー」「スクランブラー」といった感じだと、フムフムと納得しやすかったりします。
ところが……今回ご紹介するのは、そうした王道からは外れたカスタム。タイトルカットとしてご覧いただいたのは、皆さんご存知のアノ車両なのです!
見た目はアフリカツインっぽい……
そのカスタムバイクを今一度ご覧頂きましょう。制作したのは、スイスのカスタムビルダー、というかホンダ・ディーラーのBrivemo Motorsでございます。正直に告白しますと、このBrivemo Motorsのことを筆者は知りませんでした……
で、ご覧の通り、パッと見は「アフリカツイン」なわけです。念のためリアル「アフリカツイン」の画像も載せておきますと……
コチラが「アフリカツイン」であります。はい……確かに良く見比べるまでもなく、まったく別の車両ですね……ただし! なんとなくソレっぽく仕上げていることは、ご理解頂けたのではないでしょうか?
で、驚くべきは、そのカスタムベースとされた車両なのです。
ベースはナント「CB1000R」だった!
ナント……驚いたことにベースとされたのは「CB1000R」なのであります!
確かにエンジンやガソリンタンクなんかには、その面影が残っていますが、アップタイプのフェンダーやオリジナルのシート+シートカウル、それにヘッドライト周辺がアドベンチャースポーツモデルっぽく、あるいはガンダムチックに仕上げられていて、何だかカッコいいのです。
排気系にはBespoke製品の4-1をチョイスしています。
あまりにジャストフィットしているので見逃され勝ちですが、フロントの倒立フォークは「CRF450R」用をゴッソリ移植しているそうです。
文字で表現するのは簡単ですが、トリプルツリー付近の加工は容易ではなかったはずです。
このカスタムバイク、お名前は「Africa Four CRF1000R」というのだそうです。この角度から見ると、リア片持ちでなおさら良い眺めなのであります。
スイス人の自由な発想に脱帽!
ということで今回はBrivemo Motorsが制作した「Africa Four CRF1000R」をご紹介してみました。
実はこの車両、フランスで毎年開催されているモーターサイクル・イベントWheel & Wavesに出展された1台なのですが……その独創性を高く評価した筆者(笑)が、今更ながらにご紹介したというわけです。
同イベントには、他に面白いカスタムバイクが出ていましたので、機会がありましたらご紹介したいと思います。