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ドゥカティから発売されているスクランブラーSixty2。正統派スポーツバイクというイメージが強い中でポップな世界観を作り出しており、数あるラインアップの中でも立ち位置を明確にしている1台です。
そんなSixty2を凛々しくそしてより美しいカフェレーサーへと変貌させたのが、ドイツはミュンヘンのカスタムバイクショップ Diamond Atelier。純正の良さとカスタムを折衷させたカスタムの詳細を覗いていきます。
凛としていてなおかつ美しい
Diamond Atelierが製作したDucati Scrambler Sixty2を一言で表すなら、「凛としていてなおかつ美しい」です。バイクのカラーリングはブラック・レッドの2色を基調としています。全体としてはブラックの占める割合が多くなっていながらも、燃料タンクとフロントフェンダーのたくましさを感じさせるワインレッドで均等の取れた絶妙な配色となっているのです。
現代的なカフェレーサーと感じさせるハンドル周り
今回はハンドル周りから見ていきましょう。ベース車両のスクランブラーSixty2の純正ハンドルはバーハンドルのため、今回のカフェレーサー・カスタムではセパハン(セパレートハンドル)へとモディファイされています。
トップブリッジに刻まれている「DA#12」のエングレーブで工業製品としての付加価値が高まり、純正のデジタルスピードメーターで今時らしさを演出。2020年らしいカフェレーサーへと仕上げられている点がポイントです。
ビビッドなカラーリングで覆われたベースのSixty2が持つポップさとは真逆ですね。Diamond Atelierのカスタムは大人の雰囲気をまとっていて、その変貌ぶりに驚かされます。
フォルムも色も美しい燃料タンク
カスタムバイクの顔とも言える燃料タンクは感性に訴える「なまめかしさや美しさ」が演出されています。絶妙な丸みと滑らかさを併せ持ったデザインや中央部に置かれてコントラストを生み出している2本のシャドーラインで美しさを演出。大人の色気全開のワインレッドがたまりません。
側面部分にちゃっかり存在しているDiamond Atelierのロゴでほんの少しの茶目っ気を出しているところは可愛らしいです。しかもこれ純正タンクベース。カラーリングが変わるだけで印象が一気に変わりますね。ベース車の完成度の高さが伺えます。
オシャレなステッチ入りレザーシート
シートはライトブラウンカラーのレザーシートをチョイス。表面にはダイヤモンド・ステッチが施されています。全体がワインレッドやブラックといったシックなカラーリング中心なので映えますね。アイコニックな役割も果たしています。
ところで、リアフェンダーがスーパーショート化されていることに気が付いたでしょうか。泥が背中に飛んできそうなくらいです。そしてなんとナンバープレートを装着するためだけの専用ブラケットがスプロケ(ドリブン側)に装着されています。「もしやこれはナンバープレートに泥除け効果を持たせているのでは」といったことを妄想させてしまう、創造性を感じさせるカスタムです。
純正パーツを使ったカスタムでセンスを磨こう
純正のデジタルメーターや燃料タンクをそのままあるいは再塗装して装着していたり、カスタムでありながら実用性を期待させるナンバープレートなど、純正パーツとカスタムパーツをバランスよく組み合わせています。ビルダーのセンスや美的感覚が伝わってくるところも魅力的。社外品パーツだけでなく純正品を活用するところも、カスタムの醍醐味と言えそうです。