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2019年のEICMAで発表されるやいなや注目を集めた、インディアンモーターサイクルの2020年新型クルーザー「チャレンジャー(CHALLENGER)」。大型サイドバッグをもつバガースタイルのボディに新開発エンジンを組み合わせた、クルーザーシーンに一石を投じる野心的なモデルです。今回は、そんな話題の「インディアン チャレンジャー」をツーリング仕立てでインプレッションしてみたいと思います。
120年の伝統と先進技術が融合されたバガーモデル
その伝統に甘んじることなく、モダンなスタイリングと革新的なテクノロジーを惜しみなく投入したというインディアン チャレンジャー。その”ド直球”なネーミングからして、インディアンの特別な意気込みを感じさせてくれるモデルといえます。
今回インプレッションを行なったのは、その最上位モデルとなるリミテッドエディション「チャレンジャー リミテッド(CHALLENGER LIMITED)」です。
チャレンジャー(CHALLENGER)の装備
では装備の詳細を見ていきます。まず目を奪われるのが、そのアグレッシブなスタイリング。艷やかなブラックの引き締まったボディの中心に輝くブラック&クロームのV型エンジンのコントラストがたまりません。
バガーでありながらレーシーな雰囲気
「バガー(大型バッグ)スタイル」らしい左右のサドルバッグの下には2本出しサイレンサーがちらり。過激な走りが楽しめるスピードクルーザー系やアメリカの西海岸発祥のホッグ系などにも通じるレーシーな雰囲気が感じられます。見ているだけでも気分が高揚してきますね。
ちなみにバッグは防水仕様となっており、リモートキーでロックや解除も可能な優れモノです。これは汎用品として出して欲しいアイデアですね!
男前すぎるフロントカウル
バイクの顔つきを決めるフロントカウルはフレームマウント。センターに一眼LEDヘッドライト、その両サイドにLEDデイライトが装備されています。この精悍な顔つきにヤラれてしまう人も続出しそうです。
高速走行に最適な可動式ウインドシールド
走行シーンに合わせて高さを変更できる電動調整式ウインドシールドを搭載。操作はアクセル側のスイッチボックスで行えるようになっています。
フロントカウルはもちろん、足回りの良さも手伝ってか、その挙動に一切の不安感が無いのも好印象です。公道上の制限さえ無ければ、さらに別次元の走りを体感できることは想像に難くないでしょう!
新設計のエンジンはクラス最高レベルの122馬力!
アメリカンバイクの伝統とも言えるV型エンジンは、新設計の水冷大排気量エンジン「パワープラス(PowerPlus)」(108ci/1,768cc)を搭載。クラス最高レベルの122hp(90kW)、最大トルク 178 Nmを誇ります。シリンダーカバーのフィンをヘッド周辺にのみ残した新旧融合のデザインが目を惹きます。
リミテッドではスムージングが施されている
さらにこちらのチャレンジャー リミテッドではクローム部品を多用し、シルバーのアクセントが散りばめられています。さらにフェンダーとバッグの隙間にはスムージングを実施。より高級感が高められているのが特徴です。
チャレンジャーの乗り味を確かめてみた
単純なインプレッションでは味気ない。そう思った当編集部は、高速走行からワインディングまで様々なシーンでチャレンジャーの乗り味を確かめてみました。
スムーズでパワフル! 上質感を身にまとったスポーツクルーザー
チャレンジャー最大の特徴、それはクラス最強レベルという122hpのパワーと178Nmのトルクを発揮する、水冷”パワープラス”エンジンでしょう!
しっかりハンドルを握り、振り落とされないようにギアをシフトアップしていくと、低速から一気に持ち上がってくる強大なトルクが爽快で実に気持ちいい!大排気量ながら意外にもマイルドで扱いやすく、また、スロットル操作ひとつでトルクフルな加速ができるところはまさにクルーザーにうってつけといえます。クルーズコントロールももちろんついているので、高速を流すときなんてラクラクです。
3つのモード切り替えが可能なトラクションコントロール
また、トラクションコントロールをカスタマイズする「レイン」「スタンダード」「スポーツ」の3つのライドモードがシチュエーションに合わせて切り替えられるようになっています。
さらに、車体の状態チェックや走行情報確認、外気温表示やコンパス、オーディオコントロールなどの操作は、視認性の良い7インチタッチスクリーンで操作するシステムとなっています。しかもグローブ装着のまま操作OK!
ただひとつ残念な点としては、搭載されているナビが日本国内では使用できないのです。しばらくはスマホのナビにその役目を担ってもらいましょう。
チャレンジャーは峠道もスイスイ!
峠のワインディングでハンドリングをチェック。大型のフロントカウルがフレームマウントのためか、特に嫌な重さを感じることはなく、ハンドルがライダーの意思にとても素直に反応してくれる印象でした。普段ネイキッドバイクに乗っているためカーブ進入時に路面が見辛く感じましたが、なれでカバーできるでしょう。
シフト操作も軽々スムーズ!
シフトはガチャガチャとした安い機械的な感じは余りなく、ゴンゴンとスムーズにチェンジできる上質な印象。レバー操作も比較的軽い力で容易に行えます。
アメリカのだだっ広い大陸向けサイジングのため、小柄な方の場合はフォワードポジションがやや遠いと感じるかもしれませんが、そこはハーレーだって同じ話。これまたなれでカバーできるでしょう。
足回りにも最新技術が使われている
足回りは、安心のブレンボ製キャリパーを搭載。制動力が極端ないわゆる「カックンブレーキ」にはならず、マイルドながらもしっかりとした制動力が感じられました。
さらにフロントには倒立テレスコピックフォーク、リアには油圧調整式シングルサスペンションを備えており、浮遊感がなく割としっかり地面を捉えてくれている印象でした。これにはチャレンジャーが採用している最新の電子制御「スマートリーンテクノロジー」の恩恵もありそうです。
スマートリーンテクノロジー
「スマートリーンテクノロジー」は簡単に説明すると、滑りやすい道路で稀に起こるホイールロックの防止や、カーブでの横滑り低減、ABSの最適化などライディングをサポートしてくれる便利機能なんです。詳しくは下記の動画をご覧ください。
間違いなく今年最注目のバガー
クルーズコントロールや電動ウインドシールド、ユーザビリティーの高い大画面モニターなど、クルージングに特化した様々な機能や装備が充実しているのもチャレンジャーの魅力の一つですが、洗練されたスタイリングにスムーズかつ圧倒的なパワー、それをコントロールする制御システムがバランス良く三位一体となったチャレンジャーは、ファクトリーカスタムの要素が満点です。
カスタムシーンで人気の高い「バガー」をインディアンによる独自解釈で昇華させたそのスタイルは、市場のニーズを的確に捉えた最も注目すべきモデルでしょう。もしもチャレンジャーが気になった方は、今すぐ下記に記載のインディアンディーラーに足を運んでみてはいかがでしょうか。
インディアンFTR発売時のように、予約殺到してからじゃ乗り遅れちゃいますよ!
チャレンジャーの主要スペック
- 全長:2,500.7mm
- ホイールベース:1,667.8mm
- シート高:672mm
- 車両本体重量:365kg
- エンジンタイプ:PowerPlus
- 排気量:1,768cc
- 最大トルク:178Nm/3,800rpm
- トランスミッション:6速
- 燃料供給:電子インジェクション
- 燃料タンク容量:22.7L
- その他装備:ABS付トラクションコントロール、クルーズコントロール、ライドコマンドシステム、100Wプレミアオーディオシステム、プレミアムクローム仕上げ、他
チャレンジャーの価格(税込)
チャレンジャー(CHALLENGER)
カラー:チタニウムメタリック:345万円
チャレンジャー ダークホース(CHALLENGER Dark Horse)
カラー:チタニウムメタリック:364.8万円
カラー:スモークホワイト:368.8万円
カラー:サンドストーンスモーク:368.8万円
チャレンジャー リミテッド(CHALLENGER Limited)
サンダーブラックパール:369.8万円
ルビーメタリック:373.8万円
ディープウォーターメタリック:373.8万円
チャレンジャーはここで買える!
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