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「アナタの知らない世界のバイク」と題し、『クリーブランドサイクルワークス』、『エクセルシオール&ダグラス』、『超巨大多気筒』と、KERSTING’S CYCLE CENTER & MUSEUMに展示されている世界の珍しいバイクを紹介してきましたが、はやいもので今回で第4回。今回はインディアン製サイドカータクシーに迫ってみましょう。
サイドカーのタクシー!?
まっ黒に塗られてお洒落過ぎるインディアンのサイドカータクシー。カー側の上にあるのはタクシーの行灯(社名表示灯)かと思ったが、よく見たらバイカーキャップが置かれていただけでした。
ハンドル周りのマイクは無線かと思ったが、単なる拡声器のようです。お客さんに呼びかける時に使ったのでしょうか?
インディアンならではの右側ハンドシフトがカッコイイ。ちなみにハーレーは右側アクセル左側シフトでしたが、インディアンは左側アクセルの右側シフトでした。タンクに描かれた文字は「ブラックファントム」。タクシーとはとても思えないネーミングセンス。
本車(バイク本体)は1942年のインディアン社製で、側車(サイドカー)は1950年のBUSMAR社製のサイドカーです。元々、製作したのはU.S.ARMYですが、エンジンはCROSLEY製に乗せ換えられているそう。
まっ黒に塗られていたので気付きませんでしたが、確かにエンジン右側に巨大ラジエーターが付いてるし、シート下にはエアクリーナーが見える。
ちなみに、「CROSLEYって何だ?」とちょっと調べてみたら、こんな感じのクルマを作ってたメーカーのようです。
ピックアップなど、とても可愛い。
しかし、前回『アナタの知らない世界のバイク【超巨大多気筒編】』で紹介したフォードV8やリンカーンV12などと同様に、アメリカのエンジンスワップにはクルマのエンジン乗せるのなんて当たり前だったのでしょうか。
日本だったらサニーのエンジンをCBXとかに積んでしまうような感覚なのでしょうか?
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