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「アナタの知らない世界のバイク」と題し、『クリーブランドサイクルワークス編』、『エクセルシオール&ダグラス編』、『超巨大多気筒編』、『インディアン製サイドカータクシー編』と、KERSTING’S CYCLE CENTER & MUSEUMに展示されている世界の珍しいバイクを紹介してきた連載シリーズの第5回。今回はバラエティ豊かなサイドカーを見ていきましょう!
ハーレーダビッドソン「EL」
ハーレーダビッドソン「EL」ベースのサイドカー(1941年)。単車側のELは「滑らかな走りで信頼できる」と好評だった様子。
注目したいのはスプリンガーフォークとライトを避けるようにして取り付けられているこの巨大な風防。これを発売したら「欲しい!」という人多いのじゃないでしょうか?
デンマークのNIMBUS製
続いてはデンマークのNIMBUS製(1938年)。サイドカー付きでおよそ900ドルだった様子。
注目は4つのバルブスプリングがむき出しという点。あと、オイルパンが巨大過ぎる!
ドイツのZUNDAPP製
トリを飾るのはドイツのZUNDAPP製(1944年)。水平対向エンジンは8速ミッションでリバースギアは4速まであるそうな(そんなに使うのか!?)。カー側には将校風の人形が鎮座していますが、何故か段ボールにレーションを入れていたりと、なんだかちょっとあり得ないジオラマになっています。というか、かなりテキトーな感じが…。
ペイントも当時のものというよりはリペイントして迷彩柄を再現しているような気がします。この程度の塗装が71年経って現存していたとはとても思えないので。
ちなみに側車側も駆動する作りなので悪路でも走破性は高かった事が容易に想像できます!
注目はメーターの中にPUCH製が使われていたってところ。
画像が荒れるギリギリまで拡大してみました。PUCHロゴが見えるでしょうか?
PUCHといえば、1976年から小型モペットを作り始めたメーカーとして有名だが、当初はメーターなどのパーツメーカーだったのだろうか?
世界のバイクは奥が深くて、知的好奇心をそそられます。
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