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我々ツーリングバイカーの天敵といえば、突如ポツポツと降ってくる、全く空気の読めない雨!「これから絶景のワインディングロードを走るぞ」という時に限って、やつらは突然襲ってくるから困ったものです。
残念ながら日本は雨が多い国として「梅雨」という専用ワードまで用意されているので、これはもう「雨が降るという前提でバイクを楽しむ」必要があります。
かつてバイクで日本1周をした際に、全行程の半分以上が雨だった「プロ雨男」の筆者が、旅ライダー視点で梅雨と戦えるレインウェアを紹介していきます。
レインウェア選びのチェックポイント
バイクのレインウェアは上からではなく「前から叩きつけられるような雨」に対して効力を発揮することが求められるので、やはり選ぶなら専用品が一番です。
さらに注目すべき数値があります。それが「防水・透湿性」で、これはいかにウェア内部に雨を浸透させないかと、内側のムレを排出させるかの基準値になっています。バイク用としての基準値は「耐水圧:10,000mm、透湿性:10,000g/m2・24h」以上。購入する前に必ずチェックしましょう。
サイズも重要です。基本ライディングジャケットの上に着用するものなので、いつよりワンサイズ大きめのものを選びましょう!
例えばいつも使っているライディングジャケットがMサイズであれば、レインウェアはLサイズといった具合です。サイズがきついと突然の雨に対してすぐに着用することができなくなりますから。
また、収納性もとても大切なポイント。かさばると持ち運びしづらいですし、何かと荷物の多くなりがちな旅ライダーならなおのこと、極力コンパクトに収納したくなるってものです。
おすすめその1:カジュアルデザインな「RS TAICHI DRYMASTER-X レインスーツ」
RSタイチ独自の防水透湿素材「ドライマスター」を採用したカジュアルデザインのレインウェアです。もう公式ホームページには掲載のない廃盤モデルですが、かつてのフラッグシップが約1万5,000円で手に入るのは魅力的。
耐水圧:20,000mm、透湿性:10,000g/m2・24hと基準以上の高い防水・透湿性能を備えており、走行風でのばたつきを軽減するアジャスターや、ライダーの存在をアピールするリフレクターなど、バイク用ウエアとしての小技も効いています。
一般的にレインウェアは地味な印象がありますが、ヴィヴィッドなカラーを含む5色から選べるのもうれしいところ。
おすすめその2:コスパ最強「ワークマン BIKERS」
かつては働く男の象徴だったワークマンが、イメージを一新して高機能アパレルメーカーへと変貌を遂げたことは記憶に新しいですが、そのきっかけを作ったとされているのが「BIKERS」です。
BIKERSはワークマン社内のバイク好きが集まって開発したレインウェアで、なんと上下セットで「税込み5800円」という驚異のコスパを誇ります!
透湿性能は「2,000g/m2・24h」と若干低めの数値ですが、耐水圧はバイク用品メーカー顔負けの「20,000mm」となっており、着心地の良さやアジャスターなども考慮された設計になっています。
おすすめその3:超コンパクト収納「ROUGH&ROAD デュアルテックスコンパクトレインスーツ」
上下のレインウェアを専用の収納袋に入れると、なんと!500mlペットボトルと同じサイズになる、超コンパクト収納を実現しているレインウェアです。ツーリングの際はもちろんですが、普段からバイクに常備しておきたいレベル!
数値こそ明かされていませんが、同社が肝入りで開発したオリジナル防水透湿素材「デュアルテックス」を採用していることもポイント。不快な雨風の侵入を抑え、ウェア内のムレも逃してくれるので快適に着れます。
おすすめその4:レインウェアの最高峰「GOLDWIN ゴアテックスコンパクトレインスーツ」
防水透湿素材としては、世界最高峰と言われている「GORE-TEX」を惜しみなく採用している究極のレインウェアです。
耐水圧:45,000mm以上、透湿性:13,500g/m2・24hという異次元の防水・透湿性を誇り、どんな大雨でも完全にシャットアウトしてれるライダーの心強い味方です!
レインウェアとしては桁違いの5万円オーバーの価格をどう捉えるか?によりますが、ゴアテックス社による素材のギャランティもしっかりとありますし、絶対に雨に濡れたくないライダーなら、これを選ぶ価値が大いにあると断言できます。
まとめ:レインウェアで梅雨を楽しもう!
梅雨の期間にバイクで走らず引きこもっていると、折角の貴重なシーズンを約1ヶ月もロスすることになってしまいます。お気に入りのレインウェアを用意すれば、かえって雨も待ち遠しくなるってものです。旅ライダーなら雨も楽しむくらいでいきましょう!